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オカンとストーカー王子



〜♪


スマホのアラームが鳴り、起床の時刻を告げる。
この部屋の主である如月 夢音は手探りでスマホを掴みアラームを消す。そして頭まで布団に潜り、再び惰眠を貪ろうとしていた。


時刻は6時半。通常の出社までにはまだまだ余裕があった。
会社まで徒歩10分のこのアパートを最悪7時40分に出れば始業10分前には会社に着く。
我ながらいい場所にアパートを借りたものだと夢音は思った。


しかし、夢の世界を満喫しようとしていた夢音を邪魔するものが現れる。


ピンポーン…


来訪者を告げるチャイムが鳴る。
…が、夢音は無視を決め込む事にした。


ピンポーン… ピンポーン… ピンポーン… ピンポーン… ピンポーン… ピンポーン… ピンポン…ピンポン…ピンポン…ピンポン…ピンポン… ピンポン…ピンポン…ピンポン…


尚もしつこくなり続けるチャイム。


これにはさすがの夢音も寝ることは出来ず、仕方なくのそのそと起き上がる。
来訪者には心当たりがあった。


よろよろと玄関まで行くとガチャリとドアを開けた。



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