「料理道具……勉強道具に以下略称！よーし！準備万端！」
家具とかは引越し先に送ってあるからスーツケースに大切なものを詰め込む、少しパンパンだけど気にしない！
蘭は特別なルート？で家具と一緒に引越し先へ運び込まれてるみたい、今は木刀があるから平気なんだけどちょっと心配だなぁ
引越し先も知らされてないし……
「とりあえず、ママとパパに挨拶してこよ！」

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「遂にか、遂になのか……！パパは悲しいぞ夏南〜！」
「わっ、パパってば大袈裟だよ〜」
抱き締めに来たパパを躱して笑う、ハグは恥ずかしいんだもん
「夏南なら大丈夫よ貴方、私達の全てを叩き込んだ上にリボーンさんにまで叩き込んでもらったんだから！立派な大和撫子よ！」
「ママってば、ここはイタリアだからイタリアなでしこだよ！」
「あら、そうね！うふふっ！」
ママはいつもの笑顔で私を見つめた、私もママみたいな優しいお母さんになりたいなぁ……なんて……！
「いやそんな言葉はないんだけどなぁ、まぁ、そうだな……いいか、夏南…お前はこれから騎士になるんだ、お前が望んだことだからパパは送り出す」
「……でもな、お前にもお姫様になる権利はあるんだ、辛くなったら帰っておいで、僕達のお姫様……」
パパの大きな手で撫でられる、私はこれが大好き、暖かいから、大好き……
「パパの言う通りよ夏南、貴方は私達の大切なお姫様なんだから、ずっと待ってるわよ」
「……えへへ、うん、辛くなったら、ちょっとお世話になるかも！だから、その時の分まで今はギューってして欲しいな、パパ、ママ！」


私は今日、親元を離れる
これは始まり、私の物語の始まり


「いってきます！」



標的1/恋する乙女日本へ！