逢
お名前は?
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
夜更けに蝶屋敷をこっそり抜け出して、昨日の林へ舞智華ちゃんに会いに行った。
「舞智華ちゃん、そこにいるんでしょ?」
俺が林に着いても、舞智華ちゃんはなかなか姿を表さなかった。舞智華ちゃんの音は聞こえるから、いる場所もわかるけど、声をかけても出てこない。どうしたんだろう?昨日はあっさり出てきたじゃない。
「舞智華ちゃーん。どうしたのー?約束通りきたよ!俺、舞智華ちゃんに会いたいよ!」
そう言うと、舞智華ちゃんの音が少し変わった。なんだろう、この照れたような、恥ずかしがってるような音…。ひょっとして…俺がかっこいいからかな?!舞智華ちゃん、俺の魅力に気づいてくれたのかな?!
と思っていたら、一本の木の後ろから舞智華ちゃんが静かに姿を現した。
「やっと会えた!こんばんは、舞智華ちゃん。」
「こ…こんばんは…、ぜ…善逸さん。」
やっと出てきた舞智華ちゃんの隣に行って地面に座った。舞智華ちゃんも静かに座ったけど、なんか昨日よりも距離がある気がする。間に誰かひとり座れるぐらい距離がある。しかも、昨日は物静かながらどちらかというと饒舌だった舞智華ちゃんが、今日はどもっている。やっぱり今日は舞智華ちゃんの様子がおかしい。
「なにかあったの?」
「いえ…。き…昨日のことを思い返したら、なんだか…みょ…妙に恥ずかしくなってしまって…。」
「え?」
「私…善逸さんに血をわけていただいたとき…その…胸の高鳴りが尋常ではなくて…。」
「ん?」
「まるで、自分が自分でなくなるようだったんです…。」
「んん?」
どういうこと…?
舞智華ちゃんは、俺が血を分けたときに胸が高鳴って、そしてそれを思い出すと恥ずかしい…
って何で恥ずかしいの?え、それってひょっとしなくても照れてるんじゃないの?!やっぱり俺のこと、好きなんじゃないの?!って思ったけど、一応、話は最後まで聞こうと思って、ちょっとかっこつけてみた。
「自分が自分じゃなくなるって…舞智華ちゃんは自分をどんな性格だと思ってるの?」
「私は…何があっても動じないほうだと思っていたんです…。でも昨日、善逸さんに会ってからは…脳裏にずっと善逸さんがいて…。それで…いろいろ思い出したら恥ずかしくて…。それに…胸の鼓動は早くなるばかりで…。」
そう話している舞智華ちゃんの顔は真っ赤に染まっていて、あまりにも可愛かったから今すぐにでも抱き締めたかったけど、かっこつけてる最中だから、今にも燃え上がりそうなその欲望を俺の少ない理性で抑え込んだ。
そんな俺の横で舞智華ちゃんが「はっ」と息を呑んだから、俺はびっくりして「ひっ」と声をあげてしまった。
そんなことはお構いなしで、舞智華ちゃんは俺の目をジッと見ながらそっと言い放った。
「これは…ひょっとして…恋でしょうか…?」
やだもう、なにこの人。可愛い。可愛すぎるよ。
「舞智華ちゃん、そこにいるんでしょ?」
俺が林に着いても、舞智華ちゃんはなかなか姿を表さなかった。舞智華ちゃんの音は聞こえるから、いる場所もわかるけど、声をかけても出てこない。どうしたんだろう?昨日はあっさり出てきたじゃない。
「舞智華ちゃーん。どうしたのー?約束通りきたよ!俺、舞智華ちゃんに会いたいよ!」
そう言うと、舞智華ちゃんの音が少し変わった。なんだろう、この照れたような、恥ずかしがってるような音…。ひょっとして…俺がかっこいいからかな?!舞智華ちゃん、俺の魅力に気づいてくれたのかな?!
と思っていたら、一本の木の後ろから舞智華ちゃんが静かに姿を現した。
「やっと会えた!こんばんは、舞智華ちゃん。」
「こ…こんばんは…、ぜ…善逸さん。」
やっと出てきた舞智華ちゃんの隣に行って地面に座った。舞智華ちゃんも静かに座ったけど、なんか昨日よりも距離がある気がする。間に誰かひとり座れるぐらい距離がある。しかも、昨日は物静かながらどちらかというと饒舌だった舞智華ちゃんが、今日はどもっている。やっぱり今日は舞智華ちゃんの様子がおかしい。
「なにかあったの?」
「いえ…。き…昨日のことを思い返したら、なんだか…みょ…妙に恥ずかしくなってしまって…。」
「え?」
「私…善逸さんに血をわけていただいたとき…その…胸の高鳴りが尋常ではなくて…。」
「ん?」
「まるで、自分が自分でなくなるようだったんです…。」
「んん?」
どういうこと…?
舞智華ちゃんは、俺が血を分けたときに胸が高鳴って、そしてそれを思い出すと恥ずかしい…
って何で恥ずかしいの?え、それってひょっとしなくても照れてるんじゃないの?!やっぱり俺のこと、好きなんじゃないの?!って思ったけど、一応、話は最後まで聞こうと思って、ちょっとかっこつけてみた。
「自分が自分じゃなくなるって…舞智華ちゃんは自分をどんな性格だと思ってるの?」
「私は…何があっても動じないほうだと思っていたんです…。でも昨日、善逸さんに会ってからは…脳裏にずっと善逸さんがいて…。それで…いろいろ思い出したら恥ずかしくて…。それに…胸の鼓動は早くなるばかりで…。」
そう話している舞智華ちゃんの顔は真っ赤に染まっていて、あまりにも可愛かったから今すぐにでも抱き締めたかったけど、かっこつけてる最中だから、今にも燃え上がりそうなその欲望を俺の少ない理性で抑え込んだ。
そんな俺の横で舞智華ちゃんが「はっ」と息を呑んだから、俺はびっくりして「ひっ」と声をあげてしまった。
そんなことはお構いなしで、舞智華ちゃんは俺の目をジッと見ながらそっと言い放った。
「これは…ひょっとして…恋でしょうか…?」
やだもう、なにこの人。可愛い。可愛すぎるよ。