迷子かと思ったけども、2人の目がロキみたいに片目が赤のオッドアイだったため、私達はこの子たちがどういう子たちなのかわかってしまった。

　（…魔法の塔がやっていたっていう人体実験のモルモットにされてた子だ…）

　魔法の塔があの一件で悪事が公になり、人体実験などは全部廃止されたと聞いた。

　だけど、その人体実験をされてた子たちが他の子たちとうまくなじめないということも、ハールさん経由で聞いていた。

　だからだろうか、ふと2人の前まで歩み寄って

　「こんにちわ」

　「………！！」

　「あ、ごめんなさい、驚かせちゃった？」

　私が子供の前まで行くと、後ろからロキやハールさんがやってきた。

　「もう、サラ、勝手に行くのだけはやめてよねー」

　「サラ、その子供たちはどうした…？」

　ハールさんとロキも子供たちの目をみただけで、どこに今までいたのかが分かったみたいだった。

　「ちょうどそこの木の所にいたの。もし気になっているのなら一緒にどうかなって」

　そういいながら子供たちを向かせながらいう。