名前は外国風の名前になるのでカタカナ表記の方が読みやすいかと思います。
魔力を持つ者
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そして、今のロキをこのままハールさんだけに任せておけない。
…私はハールさんと見合わせて、
(ハールさん、一旦帰ったほうが)
(…それだと、サラが帰るのが難しくなるぞ)
(それでも、ロキをこのまま放っておけません)
(……すまない)
ロキが私の裾を離さないまま、顔を下に向けたまま静かに泣いている。
フォーツカヤもこの状況がわからないのか、どうしたらいいのか戸惑っている。
そんなフォーツカヤと皆に私は申し訳ないと思いながら、
「フォーツカヤ、皆、ごめんなさい、私はまだ帰れない」
その言葉に皆がざわついた。
「ど、どうして!?」
向き直したその場所で止まりながら皆に聞こえるくらいの声で言った
「私は、先代の黒のキング、ブラム=フトゥーロの娘です。…そして私は父から受け継いだ魔力があります。それも底なし沼だと思われると聞いています。…このクレイドルにも魔法を使える人は限られているのでしょう…?…もしかしたら私はここにもいない方がいいのかもしれないですね」
私が涙をこらえながら言い切ると、ハールさんが私とロキの前に立っていた。
「もういい、サラ。…シリウス、ランスロット」
「ハール」
「…もうしばらくの間、サラはこちらで預かる」
「「「「「!!」」」」」」
「ハール!!」
シリウスさんがハールさんに駆け寄ろうとしたが
「…魔力をもってしまったという意味。…わかるか…?」
そうハールさんが告げて、私達はまた白い光に包まれた。