名前は外国風の名前になるのでカタカナ表記の方が読みやすいかと思います。
1ヵ月は瞬く間に
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「ほら!アリス連れてきたんだから注射うたせろっつってんだろ!!」
「………断る」
私はカイルに連れられランスロット様の私室に一緒に来ているが、ランスロット様は相変わらず注射を打たせようとしてくれない。
「はぁ、アリス、悪いがランスロットの腕を押さえておいてくれ」
「はい。…ランスロット様すみません」
カイルがしびれを切らして私にランスロット様を掴んでおくように指示する。
「…お前はカイルの味方するのか」
「私は、ランスロット様のお身体が心配なのです。この間だって無理して魔力使ったのでしょう?」
「…しかし、俺だけではどうにもできんかった。サラに1人で大変な役目を負わしてしまった」
そういい目を伏せるランスロット様に私は
「…ランスロット様」
そう話しているうちに
「よし、終わったぞー」
カイルが注射を終わらしたようだ
「あぁ、フォーツカヤ、少し話がある」
「わかりました」
ランスロット様がそう言ったので私は2つ返事をするとカイルが黙って部屋から静かに出て行った。
「…何でしょう?」
「ここへきて1か月がたったな。…そして今日の夜お前は科学の国に帰る。そうだな?」
ランスロット様が自分に言い聞かせるように私に最終確認する。
「いいえ、ランスロット様。私はこの国に…クレイドルに残ります」
「!!」
「最初は本当にロンドンに戻ると決めていました。ブランさんが言った最古の魔法にもかからないで1か月後にはきちんと帰ると。だけど、ランスロット様。私は貴方の事を――――」
好き
そう伝えようとしたが伝えられなかった
否。
ランスロット様が私を抱きしめていた。
「…その次の言葉を俺から告げてもよいか?」
「………はい」