名前は外国風の名前になるのでカタカナ表記の方が読みやすいかと思います。
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ザワザワ…
ガヤガヤ…
(ん…なんだか騒がしい…?)
周りがなんだか騒がしい気がしてふと目が覚める。
「……ん」
ぼーっとして、もう1度眠ろうと目を閉じようとすると
「こら、起きたなら起きろ。お嬢ちゃん」
すぐ上から聞こえた声にハッとする。
「……えっ!?」
ガバッと起きると目の前にシリウスさんがいた
「え…な、なんで??」
「昨日、夜中お前が泣きついてシリウスから離れなかった。そしてそのまま寝ちったんだ」
私が混乱していると、後ろからフェンリルが話しかけてきた。おそるおそる後ろを見ると私達以外の人は既に朝食を食べていた。
そして、みんなこちらを見ている
「……っ!?!?」
昨日の出来事を思い出し、顔が赤くなる
「大丈夫か?」
「はっはい…昨日はお騒がせしました…」
「いや、大丈夫だ」
シリウスさんと話していると、セスさんが悲鳴に近い声を出した
「アリスちゃん!起きたならそんなおっさんの膝の上にいないでこっちでご飯たべましょ!!」
「おっさん言うな。まだ30だ。…サラは着替えてからにするか?」
言われて、慌てて自分の服装を見ると
(私、ネグリジェで来ちゃったんだ…!?)
「すみません。見苦しい物お見せしてしまって…!」
急いで、シリウスさんから降りて謝る。
「いや、大丈夫だ。着替えてくるなら着替えてきな。気にしないならいいが…」
シリウスさんは多分着替えた方がいいと言ってくれているんだろうけども、私がこの国に来た時に着ていた洋服はここに来てしまった時に出来たのだろうか。スカートが切れてしまっていて着るに着れない状態だ。
私が言い悩んでいると、セスさんが気づいたのか
「ごめんなさい!アリスちゃん!!貴方の洋服昨日洗濯しちゃったから今ないわ…!!」
「おい、セス。そういうのは確認してからやれ」
「だって、アリスちゃんの洋服ちょっと汚れてたから」
「とりあえず、どうすんの??こいつを今日1日ネグリジェで過ごさせるわけにはいかないだろ」
シリウスさんがセスさんの説教を始める前にレイが言う。その時
「?サラ起きたの…?」
「あ、ルカ。おはよう」
「…っ!?!?」
ルカに挨拶をすると顔を真っ赤にしてキッチンに戻っていってしまった
「え…??」
「ルカにはまだ刺激的だったかー」
「じゃあ、なおさらサラには着替えてもらわないとだな…」
私が驚いていると後ろからレイとフェンリルが呑気なことを言っていた。
(私失礼なことしちゃった…!?)
とりあえず謝らなきゃと思って、ルカのあとを追いかけキッチンへと向かおうとすると、
ガシッ
シリウスさんに、腕つかまれてた
「こら。元気がいいのはいい事だけど、その格好のままでうろちょろすんな」
そういいながら、シリウスさんは、自分が着ていた軍服のジャケットを脱ぎ私に着させた。
「「「「!!??」」」」
「大きいかもしれないが、腕まくれば大丈夫だろ。」
そういって何が起きたかわからない私は、ネグリジェの上からシリウスさんのジャケットを着ている。
「セス。今日非番だったな。こいつの洋服を何着か買ってきてくれ」
「そうするわ~!アリスちゃんがおっさんの洋服着てると思うと嫌だもの!!」
「あ??…サラはそれで朝食たべてくれ」
「はい…すみません。お借りします」
そういって、シリウスさんは着替えてくるといい食堂を出て行き、私はレイたちがいる方に向かい、朝食をすませた。
同日、午後
「わぁ!かわいいお洋服!!セスさんありがとう!」
私の目の前には数着のかわいらしい洋服が置いてある。セスさんがあの後買いに行ってきてくれたのだ。
「喜んでもらえてよかったわ~!アリスちゃん可愛いからなんでも似合うと思って奮発しちゃった♪」
セスさんが買ってきてくれた洋服の中で、水色のワンピースを選び着替えた
「どうかな…?」
着替えるために一旦廊下に出てくれたセスさんに声をかける
「や~ん!とてもかわいいわ!!皆にも見せに行きましょ!」
そういうと、セスさんは私の腕を掴んで廊下を走り出した
それからのセスさんの行動は凄かった。
中庭・訓練場
「野郎どもーー!!ちゅうもーーーーく!!!」
「ちょ、ちょっとセスさん!!!」
セスさんが訓練中の皆に聞こえるくらい大きな声で叫んだ。
ざわざわ…
(なんかすごい注目浴びてる…!!)
「セス、何の騒ぎ??」
「なんかあったのか??」
「セス、五月蠅い」
「急用か??」
(わっ!皆が訓練中断してきちゃった…!!)
セスさんが大声を出したのをはじめ、皆が私達の所へと駆け寄ってきた
「急用に決まってるでしょ!?ほら!アリスちゃんお着替え終わったわよーーー!!セスクオリティを見なさいっ!」
そういってセスさんは後ろにいた私を前に突き出した
「わわっ!!」
押された衝動で、皆の目の前まで行く私
「え…と…」
次の言葉を悩んでいると
「「「「「っ!!」」」」」
皆と目が合いお互い固まってしまった
(…訓練を中断させてまでの事じゃないよね…?とりあえず謝ろ…連れてきたのはセスさんだけども)
「いきなりごめんなさい」
「いや、大丈夫だ。ちょうど休憩にするところだ。…その服もよく似合ってる」
そういって頭をなでてくれるシリウスさん
「そうだぜー!!むしろナイスタイミングな!!サラ!!」
フェンリルも続けてフォローしてくれる
「ありがとう。今は何をやっていたの??」
「演習。まぁ簡単に言えば組手だな」
レイがざっくり教えてくれる
「もしよかったらお嬢ちゃん見学していくか?」
「え?」
「「ナイスアイディア!おっさん!」」
「だからおっさんじゃねえ。まだ30だ。クソガキ」
シリウスさんの言葉にフェンリルとレイが反応する
「ふふっ、いいんですか?」
息の合ったやりとりに思わず笑ってしまう
「笑ってて」
「え?」
いきなりルカが近くに寄ってきた
「貴女は笑ってたほうが綺麗。泣き顔なんて似合わない。だから、笑ってて」
「…!!」
「そうだな。お前は笑ってろ」
「え?」
レイの言葉に返事するとシリウスさんが
「俺たちは戦うことが仕事だ。そしてお嬢ちゃんは笑うことが仕事だ」
「仕事…」
「お嬢ちゃんしかできないできるか?」
「はい!」
シリウスさんにそう言われた私は元気よく返事をしたのだった。