名前は外国風の名前になるのでカタカナ表記の方が読みやすいかと思います。
キング=相棒=平和…?
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ブランさんの話はまだ続いた。
「そして、そのあと結局赤と黒の平和条約は成立できなかった」
「ど、どうしてですか…?」
「この君のお父さん、ブラムが科学の国に行った翌日、黒の軍はキングを攻撃した犯人を捜した。それこそ、赤のキングも捜索に手伝った。…しかし、黒幕は魔法の塔の最高責任者、ジャバウォック卿を殺害し、赤のキングの魂を奪い、植物人間にしたうえで、残虐な殺し方をして、黒の橋に遺棄した」
そうブランさんが顔を歪めながら言った言葉に私は背筋がぞっとした。
魂を取って植物人間にした…?
その上で残虐に殺したって…
私は自分の顔が真っ青に血の気が引いていくのが分かった。
「…怖がらせてしまったね。だけど、どうか最後まで聞いてほしい。ブラムはそのあと、無事科学の国に行けたみたいで、そこで君のお母さんと出会い恋に落ちた。しかし、クレイドルでは、黒のキングが行方不明。赤のキングが残虐死。そして魔法の塔の当時の最高責任者の殺害。この3人の死没に当時は大混乱。赤のキングのご子息であるランスロットもまだ年が10歳だったため、キングになるには早すぎ、黒の軍のキングになる人も見つからなかった為、そこから数年間は両軍のクイーンがキング代理をしていた」
「両軍のクイーンがですか?」
「あぁ、両軍のクイーンたちは2人とも秀外恵中でね。お互いが表向きキングの死の関連を疑っていたが、何回かの密会を重ねて、クイーンがキング代理をしていた役8年の間は大きな争いはなく、それこそ両キングがのぞんでいた平和みたいな時間が過ぎて行った」
「そうなんですね。…で、でも、その私の父や赤のキングを殺した黒幕って誰なんですか!?」
私がブランさんに聞くと、すごく真剣な顔していう
「今から僕が言うことをどうか、まだ他言無用にしてくれないか?」
「どうしてですか…?」
「今からいう人物はとても危険人物だ。…もしこのことを黒の軍に言って彼らがその人物を狙った時にまっさきに危険な目に会うのは、サラ、君がまっさきに狙われることになるだろう」
そうすれば、満月の夜まで安全に過ごせるという保証もなくなってしまうとブランさんは言った。