名前は外国風の名前になるのでカタカナ表記の方が読みやすいかと思います。
歴史に残る戦い。私達の葛藤
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結局、レイが出した命令は現状維持。
赤の軍がこれ以上攻めてくる気がないのなら、こちらもけが人が出ない程度で応戦する。
そして、セスさんは赤の軍を調べる為、別行動をしている。その代わりにフェンリルと一緒に前線に行くことになったのが…
「…………」
「…サラそろそろ機嫌なおして…」
「サラ、安心しろ、ルカは強い」
そう、ルカだった。
確かに、ルカとの約束でルカの怪我はほぼ治ったことになってはいるけども、正直のところ、まだ安静していてほしいし、やっと傷が塞がり始めてきたところだ。
この事実を本当は皆に言いたいけども、ルカとの約束を守るため、言わないでルカに無言の訴えをすると、ルカは申し訳なさそうに苦笑いを浮かべた。
「大丈夫。ちゃんと帰ってくるから」
「…うん。傷が開かないためにもね?」
私はわざと嫌味をルカにしか聞こえない程度の小声で言う。
「!……そうだね」
ルカは一瞬隙をつかれたような顔をしたが、すぐに柔らかい笑顔を浮かべて、フェンリルと一緒に自分の隊をつれて前線に向かった。
ルカが前線いったことにより、私はレイとシリウスさんと3人で黒の兵舎に残ることになった。
「はい、手当おわりました!かすり傷だからってほっとかないでくださいね?」
「はい。サラさんすみません、ありがとうございます」
あの後、怪我をした兵達の手当てを見ていたら、かすり傷をほったらかしにしている兵がほとんどだったため、私が手当を全員やり直したところだ。
「いえいえ、また怪我したら私に行ってくださいね?…たとえ小さな傷でもほっておくと大変なんですから」
そう兵の皆さんに伝え私は洗濯物を取りこんでチャツネの様子を見に行こうと考え、医務室を後にした。