名前は外国風の名前になるのでカタカナ表記の方が読みやすいかと思います。
歴史に残る戦い。私達の葛藤
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「そうだな。俺もいろいろ聞きたいことがある」
後ろから聞こえる声に驚いて、思わず振り向くと、そこには私が今一番会いたいようで会いたくない人が立っていた
「シリウスさん…」
「よう、お嬢ちゃん。一応ちゃんと戻ってきたな」
フッと優しい笑みを浮かべてくれたのは一瞬で
「…で?ハール達の所へ行った理由を執務室できいてもいいか?」
「…はい」
いつになく、真剣でかつどう考えても怒っている声で私に拒否権を与えないかのような声で私をきっと今いる幹部は全員いるのであろう、執務室へと連れていかれた。
執務室につくと、フェンリルとセスさん以外の幹部が全員いた。
「…ただいま戻りました、迷惑かけてごめんなさい」
私は執務室に入って、皆の顔を見た後深々とお辞儀をした。皆厳しい表情をしていた。それもそうだろう、開戦はしている。その中、預かっている私が単独行動でジョーカーとチェシャ猫の所にいってしまった。…裏切り、そう思われてもおかしくないと思う。
どのくらいたっただろう。私がずっと頭を下げていると、レイが
「…怪我は?」
「え?」
「怪我。してんの、してねぇの?」
「…してない、です」
「…ん。なら良し」
そういって私の頭をクシャと撫でている。よく見ると、皆の表情もさっきより優しい笑みをしている。
「…怒らないの?」
「何怒ってほしいわけ?」
「そうじゃないけど…」
私が拍子抜けして、思わず聞いてしまうと呆れた顔でレイが言ってくる
「…心配はした。俺も、もちろん黒の軍全員がだ。…だけど、怒るのは俺の役目じゃない。…そうだろ、シリウス?」
レイがそういうとさっきまで黙っていたシリウスさんが前に出てきた。
「そうだな。…ボス、少し私情はさんでもいいか?」
「今更なにいってんの」
シリウスさんの言葉にレイが笑っている。私はわけがわからなかったが、その疑問を持つ前に私の目の前にシリウスさんがやってきた。