名前は外国風の名前になるのでカタカナ表記の方が読みやすいかと思います。
歴史に残る戦い。私達の葛藤
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
私達はあの後、セントラル地区の公会堂の物陰に隠れて、両軍の出方を見ていた。
「…本当に始まったんだ」
私が小声でつぶやきながら、公会堂の前に目をやると、両軍が戦っていた。
刃物と刃物がぶつかり合う音や怒号、魔法石による魔法の音いろんなものが混ざり合っていた。
(…すごい…)
私は目をやりフォーツカヤがここにいないことがわかり少し安堵した。今日、ランスロット様が私達を戦闘にかかわらせないと言ってはいたが、どうしても気になった。
「…これは赤の軍が優勢だね」
ロキがふと真顔で言っていた
「そうだな。黒の軍も負けじと劣らずだが、・・・やはり魔法石があるのとないのは大きいだろうな」
「そんな…」
「………一旦いいだろう。今日の勝敗はわかった。サラ黒の兵舎まで送る」
そうハールさんが言い、私達ごと黒の兵舎まで魔法で移動した。
パァッっと何回やってもきっとなれないだろうと思いながら、私は目を開けると見覚えのある、黒の兵舎の中庭にいた。
「…たった数時間いなかっただけなのに、すごい懐かしい感じがする」
「そういうもんなの?」
「んー?よくわからないけどね…」
私がロキと会話していると、ハールさんが、あまり長居はできないと短く言い、私に一言だけ伝えて、ロキとまた魔法を使って家に帰っていった。
「…もし、科学の国に帰ろうが帰らないにしろ、止まるところがなければ、俺達の所に来い。…黒の軍が帰ろというなら、いったん帰って科学の国にお別れを言いに行ってもいいと思う」
ハールさんが去り際に行ってくれた言葉を思い出しながら、とりあえず、シリウスさんかレイの所に行かないとだよね。そう思いながら兵舎に入ろうとすると、黒い塊が私のほうにとびかかってきた。
「きゃっ!?」
どんっと音を出しながら私は後ろに尻もちをついた。…もちろんとびかかってきた黒い塊はキャッチして
「ウー!」
「チャツネ!?…もしかして、お迎えに来てくれたの?」
「ウー!!」
私にとびかかってきたのはシリウスさんのペットのアライグマ、チャツネだった。どうやら、私が帰ってきたのをお出迎えしてくれたらしい。
「…ありがと。でも、ごめんね、チャツネ。私皆の所に行かないと」
「そうだな」