名前は外国風の名前になるのでカタカナ表記の方が読みやすいかと思います。
キングと大魔法使いとチェシャ猫と私
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しばらく、誰も話すことなく静かな空気が漂っていると
「…落ち着いた?」
ロキが顔を覗き込むようにして聞いてくる
「うん。ありがとう。…もう大丈夫」
ロキに笑顔で答え、私はハールさんと向き合った
「ハールさん、私は…私の父は…クレイドルの人なんですか?」
その答えに
「…あぁ、お前の父はよく知っている。…俺がお尋ね者になる前、よくしてもらっていた」
「お尋ね者…?」
「ハールは分け合って、クレイドルのお尋ね者なんだ。…本当はハールは何も悪くないのに」
ロキがそう答える
「今は俺の話はいい。単刀直入に言う。お前の父は、先代の黒のキング、ブラム・フトゥーロだ。つまり、お前は科学の国と魔法の国のハーフってことになる」
「……そうですか。でも、どうして私は魔力を使えるんですか?父がクレイドルの人だからと言って使えない法が当たり前なんじゃ…」
「…そうだが、お前の父、ブラムはこのクレイドルじゃ指折りに入るくらいの魔力の持ち主だった。…俺以上のな。だからその魔力をお前が受け継いでいてもおかしくはない」
「え…?」
「…つまり、お前は、ブラムの半分くらいの魔力を持っていることになる」
その言葉に、ロキが
「ねえ、じゃあ結局サラはアリスじゃないの?…それに魔力はどのくらいあるわけ?」
「え?アリスじゃないって?」
「だって、化学の住人の事をアリスって言ってるんでしょ?じゃあサラはハーフだからアリスだけじゃないでしょ?それじゃあ、違う呼び名のほうが分かりやすくない?」
ロキが笑顔で言ってくる
「え?…呼び名って…必要??」
「んー、少なくともこのクレイドルでは必要かなー?」
ロキがにやにやしながた私の頭をなでてくる
「ちょっと!髪の毛ぼさぼさにしないで…!」
「あはは!サラが怒っても怖くないや」
「…お前たち、話を続けてもいいか」
私がロキに対して怒っていると、ハールさんが困ったように言ってきた
「ごめんなさい…!お願いします。…」
「でも、ハール呼び名どおすんの?」
そうロキが言うと
「…………『眠りネズミ』でどうだ」