名前は外国風の名前になるのでカタカナ表記の方が読みやすいかと思います。
キングと大魔法使いとチェシャ猫と私
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その瞬間、ロキが私をお姫様だっこをし、素早くハールさんの元に駆け寄った
「今日の所は出直すとしよう。だが、覚えていろ、ランスロット。次に会う時がお前の最後の日になる」
「……その言葉、一言一句、お前に返そう」
「言っていろ」
そういうと、ハールさんの肩にロキが触れると、青白い光が私達を覆った
「待て、ハール…!!サラ!!!!」
光に包まれるその瞬間、シリウスさんの声が聞こえた気がした。
「…ちょっと行ってきますね。必ず戻りますから」
そう皆に聞こえたかどうかはわからないけど、その瞬間私達は光に包まれた。
「ん…!」
まぶしさがなくなり、目を開くと
「…大丈夫?」
「えっと…ここは?」
ロキにお姫様だっこされたまま、私は見知らぬ家の中にいた。
「ここは俺とハールの隠れ家だよ」
そうロキが教えてくれながら、私をソファーに降ろしてくれた。
「ありがとう。…ハールさんは?」
あたりを見渡すが、部屋にはハールさんがいない
「あぁ、ハールなら今来るよ」
そういうと、キッチンのほうから
「…目が覚めたか」
「ハールさん!」
ハールさんがやってきて、私は立ち上がる
「あっ!」
その瞬間私は足に力が入らず、目の前にいたロキに倒れこむ
「おっと、大丈夫?…さっきハールの本気の魔法を止めたんでしょ?すごい魔力持ってるんだね」
倒れこんだ私を優しく抱き留め、そのまま、ハールさんのいるキッチンにあるテーブルの椅子に座らされる。
「魔力…?」
「サラも知っているでしょ?ここクレイドルには稀に魔力を生まれつき持っている人もいるって」
私が聞き返すと、隣の椅子に座ったロキが答えてくれた。
「う、うん。この前シリウスさんに教えてもらったよ。…でも、私は科学の国の住人だよ!?」
「あぁ、お前の母親は確かに科学の住人だ。…お前もうすうす気づいているのだろう?……お前の父親の事を」
そうハールさんが私達にホットミルクを差し出してくれながら私の目の前の椅子に座った。
「ありがとうございます…」
私は貰ったホットミルクを一口飲むと、不思議と少し落ち着いた気がした。