名前は外国風の名前になるのでカタカナ表記の方が読みやすいかと思います。
キングと大魔法使いとチェシャ猫と私
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「何言ってんだ!ハール!」
その瞬間、シリウスさんが声を荒げた
「黒のキングとして、お尋ね者の所にいかせるわけにはいかないんだけど?」
レイも前にでてハールさんを見据える
「…どうする。お前が決めるといい」
ハールさんは2人の言葉を聞く耳も持たず、私に問いかけてくる。
「…サラ」
フォーツカヤが私を支えてくれながら心配そうな顔で見つめてくる
「…大丈夫。フォーツカヤ」
そう重苦しい空気が再び私達の間を流れていると、ふと私は誰かに後ろに腕を惹かれ
「きゃっ!?」
「ハールったらそんなめんどくさい方法しなくたって、こうやって腕の中に閉じ込めちゃえばいいのに」
そういって私をフォーツカヤから引きはがし、自分の腕の中に閉じ込めてピンク色の髪の男性が言い放った。
「「ロキ!?」」
「…猫か」
シリウスさんとレイが驚く声が聞こえ、ランスロット様が静かに呟く。
私はロキと呼ばれた男性の腕を振りほどく力も残っておらず、ロキにされるがままの状態だ。そんな中心配になってフォーツカヤのほうを見ると、ヨナに肩を支えられて今にも泣きそうな顔でこちらをみているフォーツカヤが見え、怪我してないことに安堵する。
「…ロキ、どうしてここに?」
ハールさんが驚いた顔をしてロキを訪ねる
「ハールが真剣な顔して出て行ったから気になってついてきちゃった♪それに…この『アリス』をみたかったし?」
そういってロキは私を抱く腕の力を強める
「ロキ、サラを離せ」
「いくら、レイでもその言葉は聞けないな」
「なに…?」
「…っ!ハールさん…私があなたたちについていけば私の知りたいこと教えてくれるって本当ですか?」
「サラ!何言ってんだ!」
私の言葉にシリウスさんが声を荒げた
(確かに、満月の夜まで私は黒の軍にいたほうがいいのかもしれない。けれど…)
それよりも、私の、自分自身の事が気になった。
「…あぁ、変な真似はしないと約束しよう」
「分かりました。…レイ、シリウスさん。ちょっとハールさん達とお話してくるね。…すぐ戻るから」
そういって私はロキの腕の中からレイとシリウスさんに声をかけた