名前は外国風の名前になるのでカタカナ表記の方が読みやすいかと思います。
キングと大魔法使いとチェシャ猫と私
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「ずっとお前に聞きたかった。……これは、何のための戦いだ?」
「愚門だな。お前たち黒の軍を、我が傘下に置くために決まっている」
「本当にお前は、そんなつまらねえことの為に剣を振るのか?」
「つまらないことだと!?あまりにも無礼が過ぎるんじゃ、」
「すっこんでろ、話の途中だ」
「っ……!」
ヨナが途中口をはさむが、シリウスさんが厳しい声で黙らせる。
(シリウスさんのこんな怖い顔、初めて見る……)
「答えろ、ランス。今ならまだ、俺たちは引き返せる」
「……」
「…大丈夫だよ。サラ。大丈夫。話が終わればきっと私達のしってる皆に戻ってるから」
シリウスさんとランスロット様が話している中、フォーツカヤが私の手を握って泣きそうな顔で微笑んでくれた。
「…うん。ありがとうフォーツカヤ」
話を聞く限り、シリウスさんは赤と黒の開戦をとめようとしていた。重苦しい沈黙のうちに5分が経った。
「…時間だ、立ち去れ。話すことなど何も残ってはおらん」
「ランス!」
「気安く俺の名を呼ぶな。黒のクイーン」
にらみ合う2人を私たちは手をつなぎ、震えるのをごまかすしかない。
レイもヨナも険しい表情を浮かべながらも見守っている。
「時を無駄にしないことだ。開戦まで残すところ1日もない」
「……それが、お前の答えなのか」
「だったらどうしたというのだ。これ以上俺に伝えたちと望むことがあるのなら、戦場で剣を持ってして語れ。言葉の尽きた我々に残されているのは……武力と、魔法のみだ」
冷ややかな宣告が下された次の瞬間―――どこからともなく声が響いた。
「同感だ、ランスロット」