名前は外国風の名前になるのでカタカナ表記の方が読みやすいかと思います。
キングと大魔法使いとチェシャ猫と私
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「……おい。一言だけ、いいか」
シリウスさんが赤の軍に向き言った
「赤と黒の会議はもう終わったよ。これ以上何を話すっていうのさ?」
「軍人としてじゃなく、昔馴染みとして話があるだけだ。……ランスこっち向け」
「……」
「…昔馴染み?」
私が小声でいいフォーツカヤと顔を見合わせる。
「なんて厚かましいんだ!ランスロット様の学友だからって、勝手な真似はやめてもらおう!」
「学友…?」
「ランスロット様とシリウスさんが…?」
赤のクイーンの言葉に私達が驚くが、レイは知っていたらしく冷静に間に割って入った。
「赤のクイーン、そう目くじら立てるな。シリウス、好きにしろよ」
「うちのボスは懐が深くて助かる。そっちはどうだ?」
「言わせておけば…っ。わが主が狭量だとでも!?」
ギリッと歯ぎしりし、赤のクイーンが腰のサーベルに手をかける
「…ヨナ、シリウスさんに言いくるめられてる…」
そうフォーツカヤが苦笑いでいっていると
「やめろ、ヨナ。――――5分だけくれてやる」
「ランスロット様…」
「案ずるな。こやつらが何を企んでいようと、俺に指一本触れることも叶わん」
「企んでんのはどっちだよ。何のために今日、サラとフォーツカヤをここへ呼んだ?」
レイが投げかけたのは、私達がずっと気になっていた疑問だ。
赤のキングの視線が、すっと私達へ向けられる。
「…この戦いにアリス達を使おうとは思っていない。…だが万が一にもアリス達が水を差した場合……容赦なく排除する。その忠告を言うためだ」
「排除って…」
私達は無感情で淡々というランスロット様に背筋が凍るような感じを覚えると、フォーツカヤがとても悲しそうな顔をした。その顔を見ると
「っ!」
ランスロット様も一瞬悲しそうな顔をしたが次の瞬間には冷え切った声が厳粛に響いた
「それで、黒のクイーン。お前の用向きとはなんだ。下らん話で、俺の時間を浪費してくれるなよ」