名前は外国風の名前になるのでカタカナ表記の方が読みやすいかと思います。
私の疑問
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レイ達が執務室に来て、会議が始まった
「明日の、赤の軍との会議の件だけど」
「あぁ」
一昨日、私が過労で倒れているとき、赤のキングから手紙が届いたらしい。
『決断の為に与えた猶予は残すこと後2日だ。わかっているな?わが傘下に入るか、お前たちの領地を血に染めるか二つに一つだ。2日後、ガーデンにおいて最後の赤と黒の会議を開く。そこで返事を聞いてやる。その場にはアリスも同行させろ。安全は保障する。異論は認めん。
ランスロット=キングスレー』
アリスを同行させるということは私とフォーツカヤもガーデンに行くってことだよね…?
すると、レイが口を開き、
「奴らに突き付ける答えはただ一つだ。黒の軍は自由の為に戦うことを選ぶ」
迷いないレイの言葉に他の皆もうなずく。
「にしても、なんでアリスちゃんたちも会議に同行させるのかしら?」
「そこなんだよなー。こういっちゃー失礼だけど、お互いの軍にアリスがいるわけだから」
「だからじゃねーの?」
「どういうことだ、ボス」
「赤の軍は魔法をよく使って攻撃をしてくる。あっちにもアリスがいることに越したことはねーが、黒の軍にいるってなると自分たちの攻撃が無効化されることになると思ってる」
「つまり、サラを赤の軍に取りこもうってこと?」
レイの言葉に一層険しい表情になったルカがいう
「…えっ!?」
でも、こう手紙が来たら、黒の軍はアリスちゃんのガードを固くするのは目に見えることじゃない?」
私が驚くと、私の肩に手を置いて落ち着かせてくれるセスさんが言う
「確かに、この手紙の意図よめねーよなー」
「俺は、それでもサラをつれて行こうと思ってる」
そういったのはレイだった
「レイ、本気?」
レイの言葉にルカが驚く
「あぁ、ランスロットの思考が分からない以上、話に乗って探ったほうが早い」
「…確かに、これから始まるのは500年越しの因縁だ。しかも、お互い先代のキングの件も含まれているしなー」
フェンリルが先代のキングという
(…ッ!先代のキングって私のお父さまの事…?)
私は結局、自分の父親が先代の黒のキングであるかもしれないということが誰にも言えていなかった。
(まだ、確実になったわけじゃない。私の仮説だあってるのか、確かめるためにも、ハールさんに会いたいけど…)
ハールさんは大魔法使いでクレイドルのお尋ね者だ。…シリウスさんの旧友でもあるみたいだけども、どこにいるのかはわからずじまいだった。
「…ねえ、先代のキングの件ってなに…?」
私のその言葉に皆が息をのむ
「…そうよね、アリスちゃんまだクレイドルに来て日が1か月も立ってないものね。知らないのも無理ないわ」
「そうだな。まぁ、簡潔にわかりやすく言うと、先代の黒のキングが、何者かに襲われ、行方不明になり、そのあと、赤のキングが黒の橋で何者かに虐殺されているのが発見された」
「このことを、お互い無実を主張しているが、お互いを疑ってるのが現状だ」
「…そう、なんだ…」
「あぁ、だから局面が動くたび、物事が変わる。一つ一つを裏まで見極めて次の手を考えねーとな」
そういうレイの瞳には強い決意が写っている。
「まて、ボス。結論を急ぐな」
そんなレイをシリウスさんがとめた
「熟考はした。俺の言うこと間違ってる?」
「…いや、現時点では最善だ。……だがなぁ」
「んあ?めずらしく歯切れがわりーじゃねーの」
シリウスさんが言いとどまっているとフェンリルが驚いた顔していった。すると、何かを悟ったらしくセスさんが
「あ、わたしわかっちゃった~。シリウスのパパ心見抜いちゃった~」
そうおどけるように言った
「え?セスさんどうしたの?」
私がセスさんに聞くと、にやにやした顔で
「単に、シリウスは、アリスちゃんを兵舎のお外にだしたくない。そうでしょう?」
話を振られ、シリウスさんのほうを見ると、苦虫をかみつぶしたような顔になる。
「とうぜんだ。サラは預かりもんのお嬢さんだぞ」
預かりもん。その言葉に心のどこかがズキンと刺さったような感じに襲われた
(…そうだよね………)
「んなこと、俺ら全員思ってるっての!」
「そーよ!アリスちゃんには傷一つつけさせないって誓ったもの」
シリウスさんの言葉にフェンリルとセスさんが頷く
「兵舎に1人残るより、俺達のそばにいてくれたほうが守りやすい。それに今回に限っては赤の軍は攻撃してこないと思う」
そうルカがいう
「……まぁ、『安全は保障する』っていう一文は事実だろうな。手紙の筆跡は赤のキング本人のものだ。あいつが約束を違えるとは思えない」
「そこまでわかってても、つれていきたくないなんて、過保護・過干渉・過可愛がりじゃないの?」
セスさんがもう一度にやにやしながらいう
「変な造語使うんじゃねえ」
「シリウス、あんまり構いすぎるとサラに嫌われるぞ」
シリウスが厳しい目でいうが、フェンリルが茶化す
「それはないけど…シリウスさん。あの約束守るので……一緒に行ってもいいですか…?」
私がおずおずとシリウスさんを見上げながら聞くと
「…サラ………はぁ、約束破るなよ?」
シリウスさんは諦めたように頭をなでながらもう一度念を押す
「はいっ!」
そう私が返事を言うとレイが私をまっすぐ見つめる
「改めて言う。サラ、俺達ときて。危ない目には絶対遭わせない」
「うん。信じてる」
「じゃあ、この話は終わり、他、何か言いたい奴いる?」
そういうと、皆各々と発言をはじめ、シリウスさんが進行役をしていた。すると
「そういえば、サラの服って、黒の軍の軍服か?」
フェンリルが聞いてきた