名前は外国風の名前になるのでカタカナ表記の方が読みやすいかと思います。
私の疑問
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執務室
朝の騒動後、私は昨日約束した黒の幹部のアルバムを見せてもらうため、シリウスさんと執務室にいた。
まぁ、シリウスさんは執務室の机で書類をやっているけども…
(あの書類もほんとはレイがやるやつだってシリウスさんぼやいていたな…)
シリウスさんが作業しているのを横目で見ながら私はアルバムを見だした
「…え?」
「どうしたお嬢ちゃん」
「いえ…」
(どうして…?)
私は黒の幹部のアルバムをみてただただ茫然としていた。
そこには…
キング ブラム・フトゥーロ
(お父さま…?)
私の父親が写っていた。
そこに先日のハールさんとの会話を思い出す
「……その首飾りはよく知っている。お前の父親を……科学の国に逃がしたのは俺を含め、数人だ』
(この首飾りは魔法石だとブランさんが以前教えてくれた。…科学の国に逃がしたということ、このアルバムの写真を考えれば、私のお父さまは…魔法の国、クレイドルの住人だった。つまり…私は科学と魔法の国のハーフ…)
私がアルバムをみて考え込んでいるのを見て、シリウスさんがこちらに歩み寄ってきた
「…どうしたんだ?さっきから」
「だ、大丈夫です…」
「大丈夫に見えないから俺は聞いてんだ。…顔が真っ青じゃないか」
そういってシリウスさんは私の頬を両手で包んだ
「……ほんとに何でもないんです。ちょっと考え事をしてたら頭使いすぎちゃったのかも…」
私はこれ以上シリウスさんを困らせてはいけないと思い、できるだけ笑顔を作る
「……ッ……言いなくないなら、無理に言えとは言わない。だけど、俺にまで無理に笑わなくていい」
そういいながらシリウスさんは私の肩に顔をうずめた
「シリウスさん…?」
「ハールに言われたことで悩んでんだろ?」
「それは…」
「いい。何も言うな。…ただ、そうだな、もし、言いたくなったら教えてくれ」
そういうと私から離れ、書類を持って部屋から出て行ってしまった。
(シリウスさん…。ごめんなさい、まだお話しできません。だけど、私が落ち着いたときにちゃんとお話しします。…そのためにも)
「ハールさんにもう一度会いたいな…」
そう呟いた私の声は誰にも届くことなく静寂にかき消された
――――食堂・談話室―――――
いつもは賑わっている食堂。いまも賑わっているが私の周りはとても空気が重かった
「…それで、聞きたいことはなんだ?」
シリウスさんが私の隣に座って私達の周りにいるレイ達に聞く
「まず、どうしてシリウスの部屋でサラが寝てたわけ?」
「しかも、一緒に寝て」
レイとフェンリルが率直に聞いてきた
「サラが1人じゃ寝れないと泣きそうな顔で言ったからだな」
「私、そんな泣きそうな顔してないです…!」
「いや、してたな。ありゃ。私室で1人で泣くところだったな」
「シリウスさん!!」
私がシリウスさんの言葉に反論するが、言いくるめられてしまう。
「…じゃあ、次、サラはどうしてシリウスの部屋に行ったの?」
「それは…黒の軍のアルバムを見たくて…」
「アルバム?」
「うん」
「またなんでサラはアルバムを見たかったんだ?それにアルバムは執務室だろ」
「そうなんだけど…どれがどれかわからなくて…」
「それで、シリウスの部屋に行ったの!?アリスちゃん!」
フェンリルの質問に答えてたらセスさんが声を荒げてきいてきた
「え?…そうだね。うん」
どうしたんだろうと思いながらうなずくと
「こんなおっさんの所じゃ危ないわ!今度から私の所に来て!!」
「おい。お前のほうが危ないだろうが」
セスさんの言葉にシリウスさんが即座に反論した
「ストップ。2人とも。…つまり、2人の間にはそういうことはないってことだな?」
「そうだな」
フェンリルの言葉にシリウスさんが即答する。
その言葉に私の胸はズキンッと痛む
(あれ?…シリウスさんは事実を言ってるはずなのに…胸が痛い)
「そう。…じゃあこの話は終わり。午後は各自で」
レイがそういいながら、席を立った
「あ!アリスちゃん、この後執務室にきてくれるかしら?」
「え?わかりました。何かありましたか?」
「アリスちゃんの洋服が届いたのよ~!」
そのセスさんの言葉に皆が驚いた
「「「「「「え?」」」」」
(私の…服?)
私は昼食の後、そのままセスさんに執務室に連れてかれていた
「セスさん、私の服ってどういうこと?私頼んでいないよね…?」
「えぇ。この服はアリスちゃんだけの特注よ!」
「…?え、特注の服がどうして私に??」
「いいから、開けてみて!」
セスさんとなかば会話がなりたっていないが、私はおそるおそる目の前にある紙袋のをあける。
「…え、これって」
「ふふ。驚いた?」
私は中の服を広げると驚きセスさんのほうに顔を向けた
「アリスちゃんも立派な黒の軍でしょ?なら軍服があってもいいとおもったのよね。まぁ女の子だからズボンなんて可愛くないから、オーダーメイドで黒の軍の軍服でワンピースを作ってもらったの!」
そうセスさんがペラペラと話す。
私の目の前にはルカの軍服をワンピースにしたような服がある。
「これ、ほんとに私が貰っていいの…?」
「当たり前じゃない!アリスちゃんはもう黒の軍の仲間なんだから!」
「ありがとう、セスさん」
私は嬉しくなって目に涙がうかぶ
「いいのよ!ほら、せっかくだから着てみて!そしてまたみんなにお披露目するわよ!」
「え?…でも、皆色んな所にいない?セスさんも仕事があるでしょ?」
セスさんが張り切っているのを申し訳ないように私が言うと
「大丈夫よ!15時からここで会議があるから!2人でそれまで待ってましょ!」
そういってセスさんは着替えが終わったら声をかけてねと言い廊下にでていった
「…私の軍服…」
私は嬉しくて急いで着替える
――数分後――
「セスさん、どうかな?」
私は着替え終わった後、廊下にいるセスさんに向かって声をかけた
「あら~!やっぱアリスちゃん可愛いわ~♪じゃあ、もう少しで会議の時間になるからまってましょ♪」
「はい!ありがとう、セスさん」
そういって私達は皆が執務室にくるのをまった。