名前は外国風の名前になるのでカタカナ表記の方が読みやすいかと思います。
二人だけの約束
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「けが人て、少し大げさじゃ…」
私が苦笑いすると、セスさんがいつもより真面目な顔で
「アリスちゃんは、まだチャツネがいかに狂暴なのかをしらないから、言えるのよ」
「だな。今のは新顔のサラを確実に狙ってた」
2人の言葉に私は思わず
(新人いびりするアライグマなんて聞いたことないけど…)
「チャツネって、黒の兵舎で飼ってるんですか?」
シリウスさんにチャツネの質問をしてみた
「赤ん坊の頃、怪我して親とはぐれてたところを俺が拾った。そのまま懐かれてな」
「実質、シリウスのペット。というか、シリウスにしか懐かないわ」
そうシリウスさんがチャツネを見ながらいい、セスさんが小声で教えてくれた。
(そっか、さっきの瞳は…)
私は一人で納得して、チャツネにそっと手を伸ばした
「!?アリスちゃんダメよ!危ないわ!!」
セスさんの止める言葉をきかずに、私はそっと、チャツネと同じ目線にするため、腰を曲げる。
「ごめんね。知らない人がいて怖かったんだよね?そしてシリウスさんの隣にいたから取られたと思って寂しかったのかな?貴方も、シリウスさんに救われたんだね。…私もだよ。……はじめましてサラです。挨拶遅くなってごめんね?これからよろしくね」
そういって私はチャツネの頭をなでる
すると
「くぅ~ん」
そう鳴いて私の指をなめた
「似た者同士仲よくしよう、チャツネ。でも、タックルはやめてね?」
そういって頭をなでると
「ウー」
その瞬間、シリウスさんの腕から私に飛びついた
「わっ!!っと…」
「サラ!大丈夫か?」
「…すごいわ。アリスちゃん。シリウス以外懐いたことないのに…」
シリウスさんが慌てて、セスさんは関心している。
そんな中、チャツネは私の腕の中で安らいでいる
とりあえず、チャツネが落ち着いたということで、セスさんは訓練に戻っていった
「シリウスさん、庇ってくれてありがとうございました。私ひとりだったら、危うく正面衝突するところでした」
「こっちこそ、チャツネが迷惑かけたな。常人にあのタックルを避けるのはハードルが高い。にしても、初対面でチャツネが懐くなんてな」
「チャツネの目が気になったんです」
「目?」
シリウスさんが驚いた声を出す
「はい。知らない人がいたら怖くなるじゃないですか。…ましてやその人が自分に手をだしてきたら、何されるかわからないじゃないですか。だから、チャツネは怖かったんだと思って。シリウスさんにしか懐いてないって聞いたから、もしかしたら、シリウスさんを知らない人に取られたと思っちゃったのかなって」
苦笑いしながら、シリウスさんを見る
「…!!敵わねぇな」
「え?」
「いや、何でもない。…もし、これから俺が忙しくてチャツネの世話ができなかったら、お嬢ちゃんに頼んでもいいか?」
「はい!」
「ウー!」
私が返事したのと同じに、チャツネも声だしたので、私とシリウスさんは、お互いの顔を見合わせ、笑った。
そして、それを遠くから見てる人たち
「なあ」
「あぁ」
「あれは…どうよ」
「黒だろーな」
「でも、あれ2人ともきっと無自覚よ?」
「いや、シリウスはわかってんだろ」
「まぁ、サラが自覚しないと進まなそーだな」
「確かに」
3人…レイとフェンリルとセスは遠巻きにシリウスとサラを見ながら小声で会話していた
満月になるまで残り19日
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