名前は外国風の名前になるのでカタカナ表記の方が読みやすいかと思います。
二人だけの約束
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あの後、私は急いで皆の夕食を作り、ルカの看病をした
皆、私の心配をしてくれたが、1日ぶりのまともな夕食にとても喜んでくれた
…ルカは私が目の前で倒れ、また自分の看病をしようとしたから最初は怒っていたが、私が責任もって最後までやらせてとお願いしたら、絶対私の負担にならない程度でという約束をした
そして私は今執務室の前にいる
(…どうしよう。やっぱり緊張する)
レイやフェンリルに聞いてシリウスさんはただ私を怒ったわけじゃないことを知り、どうしても謝りたくて、お礼いいたくて執務室の前にきたのはいいけども、先ほどのシリウスさんを思い出してドアを開けられずにいた
すると
ガチャ
「…誰だ?」
「!…シリウスさん」
「お嬢ちゃんか。どうした、もう体調は大丈夫なのか?」
「はい…それで、あの…」
私が次の言葉を言えずにいると
「…用があるなら、部屋に入りな」
「はい…」
バタンとドアを閉められ、執務室には気まずい空気が流れる
「…悪かった」
「え?」
私がどう謝ろうかと考えていると、シリウスさんが先謝ってきた
「どうして…シリウスさんが謝るんですか…?」
「どうしてって…お嬢ちゃんを怖がらせただろ?いきなり怒鳴って悪かった」
「そんな!!だってシリウスさんは無茶した私を看病してくださったんでしょう?レイとフェンリルから聞きました。…ありがとうございます。そして、心配させてごめんなさい」
そういって私はシリウスさんに持ってきた小さな袋を手渡す
「これは…?」
「シリウスさん、まだご飯食べてないって聞いたので…バナナのハウンドケーキです」
サラが夕食という言葉をだしたので、時計に目をやると時刻はもう21時を指していた
「……すまない。全く気付かなかった」
「大丈夫です。セスさんが私達がいなかったからまともなご飯に昨日今日ってありつけなかったってなげいてましたけど…」
私がつい話すと
「つまり、今日の夕食はお嬢ちゃんが用意したんだな?」
「あ……はい」
しまったという顔をしながら直に頷く
「……そんな顔しなくていい、もう怒ってねぇよ」
そういいシリウスさんは私の頭をなでてくれた
(わわっ!!)
シリウスさんが不意打ちで頭をなでてくれて、恥ずかしいような嬉しいような気持ちになる。
「…怒ってないですか?」
おそるおそる変な言葉になりながら確認する
「あぁ。だが、約束してもらうぞ」
「やくそくですか?」
「あぁ。いいか?
1.仕事に頑張りすぎないこと
2.自分の身体を酷使しないこと
3.できるだけ俺の目の届く範囲にいること」
シリウスさんの提示した約束に
「シリウスさんの目の届く範囲にいるって、つまり」
「そうだ。今回の事がまたあったら大変だからな。軍の重要なこと以外は俺と過ごしてもらう」
「…え」
「嫌か?…いやなら他の奴らでもいいが…」
「いえ、大丈夫です。シリウスさんはいいんですか…?」
(今でも、十分忙しいのに、私を間近で監視…?だなんて負担になっちゃうんじゃ…)
「いや、大丈夫だ。これは俺が勝手に言ってることだからな」
淡々というシリウスさんに、私は
「わかりました。明日からお願いします」
そういい頭を下げた
「よし、じゃあ明日朝0600にキッチン集合な。…起きれるか?」
(0600ってことは朝6時ってことだよね…?)
「わかりました!6時にキッチンですね!」
「あぁ、明日の予定は朝伝える。…パンありがとな。今日はもう休め。どうせあの後から今まで動いてたんだろ」
確信を持ったように言われ、私はギクッとする。その行動にシリウスさんは苦笑いをして
「おやすみ、サラ」
「はい。おやすみなさい」
そういって私は自室へと戻っていった