名前は外国風の名前になるのでカタカナ表記の方が読みやすいかと思います。
ナースとしての仕事
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(ん…?誰だろ…?優しい声がする)
『―――――――』
(何…?聞こえない…)
『……―――――――――』
(あ…待って!!)
そう叫んだ瞬間
「サラ!!」
私を呼ぶ声が鮮明に聞こえ、私は目を覚ました
「……シリ…ウスさん…?」
私が体を起こしおそるおそる声をかけると、
「んの、このバカ野郎!!!」
シリウスさんは珍しく声を上げた
「え…?」
「ルカの看病をしてくれるのは助かる。だけど、自分の事を後回しにしてでもやるのは違うだろ!!今回は重度の疲労と睡眠不足ですんだが、もしものことがあったらどうすんだ!!」
「ぁ……」
シリウスさんが怒鳴るとドタドタと廊下が騒がしくなり、私の部屋のドアが開かれた
「おい!シリウス!!」
「何怒鳴ってんだ!!サラだって病み上がりなんだぞ!?」
レイやフェンリル達が慌てて私の部屋に入ってきた
「そうよ!なにもわざとやったわけじゃないじゃない!」
セスさんの言葉に
「だからだろ!!わざとじゃないなら無茶していいのか!?」
その言葉が私の胸にズキンッと刺さる
(私…ルカが目を覚ました後、倒れちゃったんだ…)
自分がやってしまったことに気づき、シリウスさんが起こる理由もわかり申し訳なくなり、私の目には次第に涙がめいいっぱい溜った。
「だからって、目を覚ました瞬間怒鳴られたらアリスちゃん驚くでしょ…ってアリスちゃん、大丈夫!?」
セスさんがシリウスさんに反論して私のほうを向くと
「…ヒック……グスッ…ご…めんな…さ……」
私は涙を我慢できずに泣いてしまった
「あぁ、アリスちゃん泣かないで、ほら、目をこすったらダメよ。赤くなっちゃうわ」
セスさんが私の手を掴み、代わりに綺麗なハンカチを差し出してくれる
「ごめ…な……さ…っ」
一つの涙が流れたのを機にポロポロと涙が止まらなくなる
「あー、シリウスがサラ泣かせた」
「ほんと、女泣かすとか信じられねー」
レイとフェンリルが私が泣いているのをシリウスさんに責める
レイとフェンリルの言葉にシリウスさんは、気まずそうに
「……サラ」
私の名前を静かに呼ぶが、私はさきほどの怒りが怖くて思わずビクッと身体がすごむ。
それを見たシリウスさんは
「…悪かった。セス、後は頼む。俺は執務室にいる。何かあったら報告してくれ」
そういって部屋を出て行ってしまった。
しばらくして、
「…お騒がせしました」
私が泣き止むまで、背中をさすってくれていたセスさんにお礼と謝罪をする
「いいのよ~!アリスちゃんは悪くないんだから♪」
「まぁ、シリウスがあんなに感情的に怒るのはレアだけどなー」
「確かに、サラが倒れたとき一番動揺してたの、シリウスだし」
「…え?」
レイとフェンリルの言葉に私はきょとんとする
「お前は倒れてたから知らないだろうけど、倒れた瞬間、まっさきに駆け付けるし、シリウスが呼ぶってしつこくてドクターまた呼ぶわ、お前が起きるまで部屋で看病するわ、あんなシリウス初めてみた」
「嘘…」
レイがはぁとわかりやすい溜息をつく
「嘘じゃねーってサラ。お前気づいてないかもしれないけど、丸一日寝てたんだぜ?」
フェンリルが私の言葉を否定する
「えっ!?数時間じゃなくて!?」
「そうよー!あれから1日たってるわ」
ルカも絶対安静だし、アリスちゃん倒れちゃうし、シリウスはアリスちゃんを看病で籠っちゃうし、私達は美味しいご飯にありつけなかったわーとセスさんが言う
「えっ!?大丈夫…?ていうか、もしかして…まだ皆今日の夕飯食べてないんじゃ…?」
私がセスさんの言葉を聞いておそるおそる聞く
「「「作れる人がいないから」」」
その言葉を聞いて
「ごめんね…!!急いで作る…!!」
「あっ、おい!安静にしてなきゃだろ!!」
私が起き上がるとフェンリルが慌てる
「だって、皆の夕飯はないし、ルカの看病もちゃんとできてないでしょ?私はさっきまで休めてたから大丈夫だよ。…もう無理はしないって約束するから」
そういって3人の言葉を聞く前に私はキッチンへと向かった
「おい、これシリウスに知られたらどうすんだ」
レイがサラが出て行ったあとを見ながらため息をついた