「　　当たり前だと思ってた　日常が　ある日崩れたんだ
　
　　　　あいつに苦しんでほしくなくて　俺はここに立つよ
　
　　　　子供の叫びじゃ誰も助けてくれないこの問題を

　　　　解けられるときはくるのだろうか

　　　
　　　　赤の闇を黒が許し、今ここに新たなページを開こう


　　 昔々あるところに　数百年間闇に蝕まれた王と

　　 幸せを夢見る王の　2人で納めていた国があり

　　 さぁ、悪魔の手がくる　その時は

　　 2人で戦えば　きっと大丈夫。　ほら　1人じゃない

　　 キングの名の元に集まりし　13人の戦士たち

　　 敵を見間違えるな　本当の敵はほら
　　
　　 すぐそこに―――――」

　　　そう歌いながら私は魔力でかつてお父様がやってくれたように空に魔法の花を降らせ、時々、花火を打ち上げたりした。



　　ので、まぁ目立ちますよね。

　　
　歌い終わったあと、ハールさんと目線でなんとなく私の後ろにいる人が誰だかわかってしまったので、私は気づかないふりをして

　「ごめんね。つい久しぶりにやったからはしゃいじゃった。一旦家に戻る？君たちもよかったら一緒に来る？」

　
　「だいぶはしゃいでいたな。だがその言葉だけで素直に返す俺達でもなくてな」

　「…シリウスさん」

　いつの間にか私達の事を僻んでいた人たちはいなくなっていて代わりにいたのは赤と黒の幹部の皆だった。