名前は外国風の名前になるのでカタカナ表記の方が読みやすいかと思います。
ナースとしての仕事
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ブランさんとフォーツカヤとのお茶会から数日
――――執務室―――――
「ん~、アルバムってこれかなぁ??」
私は先日ブランさんが別れ際に言った言葉通り、黒の軍のアルバムを見させてもらおうとしていた
――――数分前―――
「黒の軍のアルバムみせてほしい?」
「うん。ダメ…かな?」
執務室にいるレイにアルバムを見せてもらおうと聞きに行った。
「いいけど、どうしたの?」
「んーん。特にちゃんとした理由ではないんだけどね、あったら見たいなって思って」
ブランさんの名前をだすと、話がややこしくなりそうな気がしたため、なんとなくごまかす。
「ふーん。まあ、いいけど」
「ありがとう!!」
「アルバム見てもいいけど、順番通りにしとけよ。シリウスがうっさいから」
そういってレイは書類に目線を送った
―――――――
「これかな…?」
数分前の出来事を思い出しながら私はアルバムっぽい分厚い本を手にとり、ページをめくろうとした時
ダダダッとすごい足音が廊下に響いた
「な。なに!?」
「サラ、こっちに来て」
レイが私の前に立って扉の様子を伺う すると
ガチャッとノックもなしに若い兵士が数人入ってきた
「ボス、緊急事態です!!」
「…どうした」
兵士の尋常じゃない雰囲気に緊張が走る
「赤の橋で、黒の軍の兵士数名が赤の軍の一個体に包囲されました!!」
その言葉に驚いたけども、レイは冷静な顔に戻り
「経緯は?どうして赤の橋にいた」
「それはまだ不明で…領地の巡回にでていたルカさんの隊とさきほどフェンリルさんの隊が赤の橋に向かってるとのことです!!」
その言葉にレイは
「わかった。報告ご苦労。緊急に残ってる幹部をここに呼んでくれ」
あの後、緊急会議の後フェンリル達は日付をまたいでも帰ってこなかった。レイに私は自室にいるように言われ、不安な思いで帰りを待っていると…
ふと、外が騒がしくなった気がして、それと同時にとても嫌な予感が背筋に走り私は廊下を飛び出した
廊下にでると騒がしくなっていて急いで1階に降りると…
「っ!!」
「サラ!?」
そこにいたのは…
黒の幹部と重傷で血だらけになったルカだった
シリウスさんが私が来たことに驚いたけど、今はそれどころじゃない
「急いで清潔なタオルやガーゼをありったけもってきて!!」
「…え?」
「早く!!」
セスさんが私の発言に驚いた声を上げていたけども、私が声をあげるとわかった。と言い走っていった
「シリウスさん、ルカをそっとルカの自室へ!!フェンリルはドクターを呼んできて!」
私は今自分にやれることを冷静に考え皆に指示をする。
皆最初は驚いていたけども、ルカをルカの自室へ運んでくれた
そして私はルカの部屋に入り応急処置などやろうとした時
「待て、お嬢ちゃん。お嬢ちゃんできるのか?」
シリウスさんが私が止めた
(そういえば、皆に私の職業言ってなかったっけ)
清潔なガーゼをルカの傷口に押し付け圧迫止血をしようとした時、そういわれた
「大丈夫です。私は元の世界ではナースをしていました。だからお願いです。私にもつかせてください」
そういいながら私は急いで自分の髪を後ろで1つにまとめ、ガーゼを傷口に押し付けた
「ゔ…っ」
「ルカ、ごめんね。痛いけど…!!」
いくら圧迫止血しても、ガーゼは血で赤く染まる。
その時、
「ドクター連れてきた!!」
そういってフェンリルが黒の領地のドクターを連れてきた。
私はそのまま、ドクターとルカの処置についた
他の黒の幹部の皆は危ないからと部屋から出ていってもらった
「ドクター!輸血の量がそろそろ切れます!」
「なんだって!?傷が深くて、血が足りない…!」
だからその時その言葉がまだ廊下にいて様子を見守っていたシリウスさんに聞こえているとは私は気づかなかった。
それから私とドクターで必死に治療し、ドクターがこれ以上は手が付けられないと言ったので、ドクターは帰ってもらった。
だけど、私はナースの時の知識をもとに、残り少ない輸血をルカにし、最大限の応急処置をしていた
その時
「遅くなった」
そういってシリウスさんが部屋に入ってきた
赤の軍の人をつれて
「…シリウスさん。その人は?」
「サラ、こいつはカイルだ。クレイドル1の名医だ」
そう簡潔に説明をされたカイルは
「お前は、第3のアリスか。ここまで処置したのはお前か?」
「ドクターがこれ以上手をつけられないといったから、私ができる最大限の事をしてた…だけど、私だけじゃ…」
「泣くな。助けたいならまだ泣くな。シリウス、お前は部屋の外にいろ」
「わかった。何かあったらすぐ伝えろ」
思わず、涙がでそうになるがカイルに喝をいれらる
「そこまで処置できるならオレの補助しろ。幸い、お前が止血してくれてたから出血が収まってきている。このまま縫合して輸血して脈と呼吸が安定するまでもっていくぞ」
「はい!!」
こうして、私とカイルはルカの手術をし、終わったのは明け方だった