名前は外国風の名前になるのでカタカナ表記の方が読みやすいかと思います。
運命は突然に
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『お気の毒ですが…お父さんとお母さんは…』
19世紀 ロンドン
この日、久しぶりに家族3人ででかけた私達家族は、暴走をした馬車に突っ込まれ、運よく私はかすり傷で助かったが
両親は亡くなってしまった
(これからどうしよう・・・)
病院をかってに抜け出して、歩いていると後ろからすごい速さで誰かが走ってくる音がした
(?…まさか抜け出したのがばれたなんて…)
不安がよぎり後ろが向くと
「おっと!」
「えっ・・・?」
走ってきた男の人?とぶつかり、道路に倒れかけると男の人?がつかさず私を抱きとめてくれた
「これは失礼。お嬢さん怪我は?」
「大丈夫です…」
「よかった。こんな可愛いお嬢さんに怪我をさせなくて」
「は…はぁ」
「申し訳ない。急用があってね。いい夜をレディ」
早口で話されて、颯爽と行ってしまう彼をみていると、すぐ後ろから
「すみません!」
「え?」
綺麗な女性がたっていた
「あの、さっき白い髪の男性みませんでしたか!?」
(あの人の事かな・・・?)
「同じ人だとはわかりませんが、あの、白うさぎみたいな男性なら会いましたけど…」
「その方どちらに行ったか分かりますか!?」
「えっと…多分方向的にハイド・パークかと」
「ありがとうございます!落とし物を届けようと思って…失礼しますね」
そういい白うさぎさんを追いかけていく女性を見て
(優しい女性だな…)
そう思いながら、自分もハイド・パークへと足を向けた
(今の時間ならだれもいないよね・・・?)
その時は知らなかった
この公園に行く行動で運命が変えられるなんて――――
ハイド・パークへ着くと夜の公園とあって人は全くいなく、辛うじて外灯が灯っているくらいである。
「これからどうしよう…」
数時間前に両親を亡くし、病院にいると両親がいないという現実を突き詰められる感じがして嫌だった
近くのベンチに座りこむと
「きゃーーーーーー!?」
「!?」
さきほどの女性の声に似た声が辺りに響いた
「な、なに…?」
声のしたほうに行くが、そのあたりには誰もいなく、ただ不自然に月の光を受けているところがあった
「…?なんかここ変…?」
そう思って一歩踏み出したら地面が消え、世界が反転したような感覚に陥った
「……い…いやぁぁああああああ!!」
目をつぶり、落ちていく感覚に捕らわれるが、異様に落下速度が遅いことに気づく。
(え、え…?私どうしちゃったの!?)
パニックになっていると不気味なトンネルが終わり、見たことがない風景が広がった。
「え…?ロンドンじゃな…い?」
突然、身体に重力がかかり、すごいスピードで落下していく
「っ………!!」
重力に逆らえないが、生前、軍隊にいたという父が言っていた言葉がふと頭によぎった。
『いいかいサラ、もし違う世界に落ちてしまったら…こう叫びなさい』
「お願いっ!!『止まって!!』」
そういうと私がしていたネックレスが青く光りだし、落下速度がゆるやかになりやがて、豪華なバラ園に着地した
「っと…こ、ここは…?」
どこ?という前にザッっと足音がし、振り向くと男の人が2人立っていた
「おいおい、どうなってやがる」
「空から女が2人も降ってくるなんてな」
「あの…ここは…」
「ん?あぁ、自己紹介まだだったな。俺はレイ。こっちはシリウス」
「お嬢ちゃん、名前を聞いてもいいか?あと出身も」
「私は、サラ・フトゥーロです。イギリスのロンドン出身です」
「ロンドン?さっき空から降ってきたやつもそんなようなこと言っていたな」
「え?」
空から降ってきたやつときいて、ふと私とすれ違った女性を思い出した。
「あ、あの」
女性が私の知っている人であっているか聞こうとした瞬間
「こんなもの、今すぐ外して!!私は急いでるの!!」
そう女の人の声がするとともに声がする方向で光がでた
「えっ!?な、なに今の光…?」
すると突如後ろから肩を掴まれた
「きゃっ!?」
「何ぼさっとしてんだ!!一瞬のすきに逃げろよ!!」
「「!?」」
後ろを振り向くと、シルクハットをかぶった男性が私の腕をつかみ、走り出す
「わっ!!」
「お、おい!!」
後ろからレイさんとシリウスさんの声がしたけども、シルクハットの男の人はお構いなしだ。
むしろ、一緒に走っていくと、
「えっ!?」
私が気にしていた女性と白と赤の洋服を着た男性たちがいた
そしてシルクハットの男性は私を握っている反対の手で女性の手首をつかむと
「ぼけっとするな。こういう時は走って逃げるのが常識だろうが」
「え?わっ…あ!貴女は…!?」
女性が驚きながら私に気づくが、シルクハットの男性はおかまいなしに私達を引っ張りそばにあった扉の中へ連れ込む。
そしてらせん階段を下ると、役所のような大ホールがあった
(今いた場所って空中庭園だったのかな・・・?)
「あの、あなたはどなたですか?」
隣にいる女性がシルクハットの男性に尋ねるが
「黙って走れ、このポンコツ、さっきの奴らにつかまりたいのか」
(思ってたけど、この人口悪い…)
女性は驚いているようで、唖然としながら彼に引きずられながらホールを突っ切る。
そして、正面の扉を彼が長い足で蹴り破ると路地が目の前に開けた。
そしてそこにいたのは
白うさぎさんだった
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