誠実な嘘つき
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
---------------
「凪紗ちゃんは?」
「え? 」
「もし、凪紗ちゃんに見えたものが……」
言いかけて、一磨は‘しまった’ と口をつぐんだ。
--これはフィクションだ。
--それにもし、そんな事があったとしても彼女に見えるものなんて判りきってるのに。
そう思い、困惑した表情の凪紗に、自分の身勝手な葛藤を押し付けてしまった事を反省した。
「ごめ……」
「多分変わらない、かな」
謝罪の言葉にかぶって返ってきた返答。
凪紗は真っ直ぐに一磨に向き合い、しっかりと目を合わせて答えた。
「台本の内容がわからないので、ずれた意見かもしれませんけど」
そう前置きをして。
「きっと、望まない未来が見えたとしても、私が行きたい道を進むと思います」
「そうしていたら、見える未来もきっと変わっていくって、信じたいです。すごく、悩むと思うけど」
「あ、でも……」
一磨は凪紗の真っ直ぐな瞳に釘付けになる。
--こんな不躾な問いかけにも、真剣に答えを探してくれる。
そう、そんな真面目な所も好きだった。
そう思う気持ちが顔に出てしまわないように、台本を持つ手に力を入れて。
気持ちをまた、切り替えた。
「ごめん。困らせちゃったね」
一磨は、考え込む凪紗の頭をポンポンとたたいて、前を向かせた。
「もし自分の運命が翔に繋がってなかったらどうしよう……とか考えた? 悩ませちゃってごめんね」
「え?いえ、そういう訳じゃ……って。はい、えっと。ちょっと……考えちゃいました」
少し赤くなった凪紗の頭をもう一度ポンとする。
--そう。それでも彼女が選ぶ道はきっと変わらない。
--俺も、何度だって同じことをする。どんなに胸が痛んでも。
だからこそ、好きなのだと。
だから守るのだと。
改めて一磨が決心をして、凪紗に向き合った時。
……壁をコンコンと軽く叩く音がした。
二人同時に音のした方へ振り向くと、義人が壁にもたれて凪紗に話しかけた。
「駐車場で山田さんに会った。誰かと電話してたけど」
『お疲れ様』と挨拶をしてから更に近づいてきた義人は、そう言ってから自動販売機にコインを入れた。
「凪紗ちゃんは?」
「え? 」
「もし、凪紗ちゃんに見えたものが……」
言いかけて、一磨は‘しまった’ と口をつぐんだ。
--これはフィクションだ。
--それにもし、そんな事があったとしても彼女に見えるものなんて判りきってるのに。
そう思い、困惑した表情の凪紗に、自分の身勝手な葛藤を押し付けてしまった事を反省した。
「ごめ……」
「多分変わらない、かな」
謝罪の言葉にかぶって返ってきた返答。
凪紗は真っ直ぐに一磨に向き合い、しっかりと目を合わせて答えた。
「台本の内容がわからないので、ずれた意見かもしれませんけど」
そう前置きをして。
「きっと、望まない未来が見えたとしても、私が行きたい道を進むと思います」
「そうしていたら、見える未来もきっと変わっていくって、信じたいです。すごく、悩むと思うけど」
「あ、でも……」
一磨は凪紗の真っ直ぐな瞳に釘付けになる。
--こんな不躾な問いかけにも、真剣に答えを探してくれる。
そう、そんな真面目な所も好きだった。
そう思う気持ちが顔に出てしまわないように、台本を持つ手に力を入れて。
気持ちをまた、切り替えた。
「ごめん。困らせちゃったね」
一磨は、考え込む凪紗の頭をポンポンとたたいて、前を向かせた。
「もし自分の運命が翔に繋がってなかったらどうしよう……とか考えた? 悩ませちゃってごめんね」
「え?いえ、そういう訳じゃ……って。はい、えっと。ちょっと……考えちゃいました」
少し赤くなった凪紗の頭をもう一度ポンとする。
--そう。それでも彼女が選ぶ道はきっと変わらない。
--俺も、何度だって同じことをする。どんなに胸が痛んでも。
だからこそ、好きなのだと。
だから守るのだと。
改めて一磨が決心をして、凪紗に向き合った時。
……壁をコンコンと軽く叩く音がした。
二人同時に音のした方へ振り向くと、義人が壁にもたれて凪紗に話しかけた。
「駐車場で山田さんに会った。誰かと電話してたけど」
『お疲れ様』と挨拶をしてから更に近づいてきた義人は、そう言ってから自動販売機にコインを入れた。