その場所の先
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「ごちそうさま……?」
「だな」
「……」
「はいはい、戻るよー。ほらそこのラブラブな2人もね」
「ラブラブって。他に言い方ないのかよ」
「そこはどーでもいいの」
「……え?」
キョトンと振り返った凪紗は、手のひらを額に当てて首まで赤く染まった一磨に
「……あっ!」と今更うろたえた。
「ご、ごめんなさい、私……」
そんな凪紗に、「いいからいいから」と笑いながら、いつものように中央に2人分の空間を作ったメンバーが手招きをする。
そして何事もなかったように、メロディを口ずさむ翔を呼び寄せた。
「翔、聴かせて」
「ちょっと待って、あーギターどこだっけ。」
「あそこ。一磨、借りるぞー」
「……悪くない」
「まだ勝手に聴くなよー。恥ずかしいじゃん」
また2人きりになったキッチンで、凪紗は申し訳なさそうに小さくなった。
「ごめんなさい……」
シュンと頭を下げ、慌ててリビングへ行こうとする凪紗の顔には、正に‘湯気が出そう’な程に熱が集まっていた。
その姿を見た一磨は、ぐっと凪紗の肩をキッチンの奥へ引き寄せて、片口に顔を埋めた。
「いいよ全然。俺も、うっかりしてたし……それよりさ」
「あいつら帰ったら……片付けは、明日でいいかな?」
抱き締める腕に力が入る。その体は驚くほど熱を持っていて、それが凪紗の心拍数を跳ね上げた。
「凪紗、可愛い過ぎ……」
ぎゅっともう一度力を込めて抱きしめて、それから、ゆっくり離れて。
深呼吸をして、少し表情を引き締める。
凪紗の手を引いて、2人の場所へ戻ると、腰を下ろした。
Fin.
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