その場所の先
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ごめん。なかなか来ないから、取りに来たんだけど……」
申し訳なさそうに顔を背けて口ごもる翔。
「俺たちのこと、完っ全に忘れてたよね」
慌てて一磨から離れた凪紗からペットボトルを取り、呆れたようにキャップを捻って笑う亮太。
「……え? そ、そんな、こと……」
「ないの?」
「……う、えっと……」
「ほら、もう凪紗ちゃんからかうな」
一磨は、真っ赤になってオロオロする凪紗の持つ残りの水を、不自然に目を逸らす翔に渡した。
「……サンキュ……」
下を向いたまま受け取った翔に、亮太が声をかける。
「翔ちゃんさぁ、そろそろウエディングソング作りなよ」
「は?」
「リーダーの晴れ舞台に他人の歌を使うんじゃあ、かっこつかないでしょ」
「えぇー。そういうのはどうせなら、自分の時にさぁ……」
「あ。でもちょっと出てきた……なんか複雑……」
「録音、録音」
慌ただしくスマホを弄りながらリビングの端へ向かう翔を横目に見送りながら、グラスを持った2人が顔を出した。
「何? なんか面白いこと?」
「ウェディングがどうとか……聞こえたけど」
「ついに公表するのか」
「え? いえ、あの……違くて……」
「お前ら、いい加減に……」
嗜めようとする一磨を、亮太が遮る。
「まあね? 存在が空気になる程ここに馴染んでるっていう、俺たちのせいもあるかも、だけどさ」
ため息混じりに、でも少し愉しげに
「特に凪紗ちゃん。お嫁さんにしたいとか、恋人にしたいとか、そういうやつにランクイン常連のアイドルなんだって自覚、ある?」
「え?」
「信じてないわけじゃないけどさ。一歩でも外に出たら、そーんな無防備な‘まったり感’出したらダメだよ?」
「……まったり?」
一瞬きょとんとした凪紗は一磨を振り返り、それから亮太に視線を戻した。
「えと……大丈夫、だよ?」
「……こんな気持ちになるのは一磨さんだけだから。まったり……とかは、よく分からないけど。でも、一磨さんの前でしかしないよ?」
からかうつもりで発した言葉に返ってきた、大真面目なその言葉に、その場にいた全員の動きが止まった。
申し訳なさそうに顔を背けて口ごもる翔。
「俺たちのこと、完っ全に忘れてたよね」
慌てて一磨から離れた凪紗からペットボトルを取り、呆れたようにキャップを捻って笑う亮太。
「……え? そ、そんな、こと……」
「ないの?」
「……う、えっと……」
「ほら、もう凪紗ちゃんからかうな」
一磨は、真っ赤になってオロオロする凪紗の持つ残りの水を、不自然に目を逸らす翔に渡した。
「……サンキュ……」
下を向いたまま受け取った翔に、亮太が声をかける。
「翔ちゃんさぁ、そろそろウエディングソング作りなよ」
「は?」
「リーダーの晴れ舞台に他人の歌を使うんじゃあ、かっこつかないでしょ」
「えぇー。そういうのはどうせなら、自分の時にさぁ……」
「あ。でもちょっと出てきた……なんか複雑……」
「録音、録音」
慌ただしくスマホを弄りながらリビングの端へ向かう翔を横目に見送りながら、グラスを持った2人が顔を出した。
「何? なんか面白いこと?」
「ウェディングがどうとか……聞こえたけど」
「ついに公表するのか」
「え? いえ、あの……違くて……」
「お前ら、いい加減に……」
嗜めようとする一磨を、亮太が遮る。
「まあね? 存在が空気になる程ここに馴染んでるっていう、俺たちのせいもあるかも、だけどさ」
ため息混じりに、でも少し愉しげに
「特に凪紗ちゃん。お嫁さんにしたいとか、恋人にしたいとか、そういうやつにランクイン常連のアイドルなんだって自覚、ある?」
「え?」
「信じてないわけじゃないけどさ。一歩でも外に出たら、そーんな無防備な‘まったり感’出したらダメだよ?」
「……まったり?」
一瞬きょとんとした凪紗は一磨を振り返り、それから亮太に視線を戻した。
「えと……大丈夫、だよ?」
「……こんな気持ちになるのは一磨さんだけだから。まったり……とかは、よく分からないけど。でも、一磨さんの前でしかしないよ?」
からかうつもりで発した言葉に返ってきた、大真面目なその言葉に、その場にいた全員の動きが止まった。