その場所の先
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「一磨さん、洗い物代わるから、休んでて」
持ってきたグラスをシンクに置いて、掛かっているエプロンに手を伸ばした凪紗を、一磨はやんわりと制した。
「今日は凪紗の打ち上げなんだから。好きでやってるんだし、気にしないで」
取り出したものを「渡しておいて」と差し出すと、「でも……」と困った顔をした凪紗。
「ざっと洗ったら、食洗機に入れるよ」と言うと、ようやく納得して受け取った。
「わかりました。でも……」
凪紗は一度俯いてから少し間を置いて、一磨の胸に頬を寄せた。
「寂しいから……早く来てね……?」
ペットボトルを1つずつ持った両手をたらんと下ろして体を預ける、少し不自然な体勢。
背中に手を回すことができない凪紗の代わりに、一磨の腕が彼女を抱きしめた。
「うん。待ってて」
頭をポンポンと撫でてから離れると、名残惜しそうに互いの視線が絡まり……また引き寄せられるように近づいて、静かに唇を重ねた。
それから一磨がうっすらと瞼を上げると、凪紗も同時に瞳を開いていて。
タイミングの良さに、少し距離を開けてクスッと笑うと、それもまたピタリと息が合う。
クスクス笑いながら、また2人が優しいキスを交わした時……
「……まったく……」
ため息混じりの声がして、その場の空気を変えた。