その場所の先
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「かずまー。ミネラルウォーターとってー」
「あ、俺のやつもー」
リビングからガヤガヤと声がする。
「その前に、飲んでたグラス片付けろー」
そう答えた一磨は
「まったく……今、皿洗ってるんだから」
と呟くと、軽く手を拭いて冷蔵庫へ向かった。
ただ、言葉とは裏腹に表情には特に不満そうな様子はない。
Waveのメンバーが集まって何かをする時は、一磨の家になることが多い。
誰が決めたわけでもないがそうなっている。
長年そうしているうちに、メンバーそれぞれの好みの物が、たびたび冷蔵庫に置かれるようになり。
時には一磨が、‘つい’ ‘なんとなく’補充することも。
凪紗がこの冷蔵庫を初めて開けたときの事を思い出し、一磨はフッと頬を緩めた。
「一磨さんらしい」
あの時、凪紗はそう微笑んで
「なんだかシェアハウスみたい」
「お水って色々あるんですね」
等と興味深そうに眺めていた。
そしてある日一磨が冷蔵庫を開けると、それらはとても丁寧に並べ替えられていた。
元々それなりに整頓してはあったが、取り出しやすく仕切られ、かといって家主である一磨の空間を圧迫する事なく。
あくまで控えめに、でも誰が探しても、ひと目でわかるように。
それを見たメンバーは口々に「さすが凪紗ちゃん」「いいお嫁さんになるよ」などと感嘆の声を上げ、彼女を恐縮させた。
一磨も恋人を褒められて、もちろん悪い気はしない。
ただ、彼女も毎日疲れているはずなのに、いつの間に片付けてくれているのだろうと、いつも申し訳なくも思う。
そんな事を考えながらリビングへ視線をやると、ソファーに座ってメンバーと楽しそうに笑う凪紗と目が合った。
こんな時凪紗の隣には、いつもちょうど1人分の隙間があって…… その場所に座れる幸せを噛み締めながら、リビングへ向かおうとすると、ふわりと微笑んだ凪紗が立ち上がってこちらへパタパタとやって来た。
「あ、俺のやつもー」
リビングからガヤガヤと声がする。
「その前に、飲んでたグラス片付けろー」
そう答えた一磨は
「まったく……今、皿洗ってるんだから」
と呟くと、軽く手を拭いて冷蔵庫へ向かった。
ただ、言葉とは裏腹に表情には特に不満そうな様子はない。
Waveのメンバーが集まって何かをする時は、一磨の家になることが多い。
誰が決めたわけでもないがそうなっている。
長年そうしているうちに、メンバーそれぞれの好みの物が、たびたび冷蔵庫に置かれるようになり。
時には一磨が、‘つい’ ‘なんとなく’補充することも。
凪紗がこの冷蔵庫を初めて開けたときの事を思い出し、一磨はフッと頬を緩めた。
「一磨さんらしい」
あの時、凪紗はそう微笑んで
「なんだかシェアハウスみたい」
「お水って色々あるんですね」
等と興味深そうに眺めていた。
そしてある日一磨が冷蔵庫を開けると、それらはとても丁寧に並べ替えられていた。
元々それなりに整頓してはあったが、取り出しやすく仕切られ、かといって家主である一磨の空間を圧迫する事なく。
あくまで控えめに、でも誰が探しても、ひと目でわかるように。
それを見たメンバーは口々に「さすが凪紗ちゃん」「いいお嫁さんになるよ」などと感嘆の声を上げ、彼女を恐縮させた。
一磨も恋人を褒められて、もちろん悪い気はしない。
ただ、彼女も毎日疲れているはずなのに、いつの間に片付けてくれているのだろうと、いつも申し訳なくも思う。
そんな事を考えながらリビングへ視線をやると、ソファーに座ってメンバーと楽しそうに笑う凪紗と目が合った。
こんな時凪紗の隣には、いつもちょうど1人分の隙間があって…… その場所に座れる幸せを噛み締めながら、リビングへ向かおうとすると、ふわりと微笑んだ凪紗が立ち上がってこちらへパタパタとやって来た。
1/5ページ