Dear my ・・・
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
---------------
「お疲れ様です、これから撮影ですか?」
廊下で声をかけられて立ち止まると、凪紗ちゃんと、この間の子が立っていた。
「あ、お疲れ様。ちょうど取材が終わって、移動する時間なんだ」
「そうだったんですね」
「凪紗ちゃん達は、一緒にいるって事は、プロモーションか何か?」
「そうなんです、これから生放送で。満員御礼! ってポスター持って挨拶するんですよ、ね?」
「はい。そうなんです」
「あ、そう言えばそうだったね。おめでとう。今週の入場者ランキング見たよ」
「ふふっ、ありがとうございます」
本当は全部知っている予定を、初めて聞いたみたいに報告し合う。
「じゃあ頑張って」
そう言って別れて、少し歩いてから「あ、そうだ」と振り返って呼び止めた。
「彼女、緊張しちゃってるみたいだから」
あの子を見てから、凪紗ちゃんの頭にポンポンと触れる。
「先輩として、フォローしっかりね」
凪紗ちゃんは手が触れた辺りをそっと撫で、
「はい!」
と、明るく答えた。
「本多さん、凪紗さんと仲いいんですね。いいなぁ……」
そういえばあの日、
「あの子、俺たちの事全然目に入ってなかったよな」
「まか凪紗ちゃんを、女の子に取られるなんて」
「一磨……あれは強敵かもしれないぞ」
あいつらはそんなことを口々に話しながら、楽屋で笑っていたんだった。
それを思い出して、懸命に凪紗ちゃんに話しかける彼女に、俺が返事をしてしまった。
「そうだね……付き合い、長いしね?」
「あ、そうですよね! 本多さんは凪紗さんの初舞台のお相手ですから」
どこまでも凪紗ちゃん中心の物言いに、よっぽど彼女に憧れてるんだなと、そんな凪紗ちゃんを誇らしく思った。
だけど……女の子でも譲れないよなんて、
半分冗談だけど張り合いたくなって、
「頑張り屋だけど、実は結構手のかかる妹だからさ。俺がしっかり見てないと」
「目が離せないんだ、全然」
そう二人に向かって笑いかけると、凪紗ちゃんは仕事仲間としての一歩引いた場所から、
でも今まで感じていた距離は、感じられない笑顔で、
「行ってらっしゃい」
優しく笑って、見送ってくれた。
Fin.
(あとがきと、あと色々と)→