Dear my ・・・
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「今日のゲストは、こちらの方々です!」
賑やかなスタジオに、出演者の一人として登場した凪紗ちゃん。
楽屋へ挨拶に来てくれた時も全員一緒だったので、仕事仲間として当たり障りのない会話を交わしただけだった。
「へぇー、それじゃあこの世界を目指したきっかけは、凪紗ちゃんなんだ?」
あらかじめ渡されていた、初出演のタレントの女の子のプロフィールを元に、打ち合わせ通りメンバーが話を振った。
「そうなんです! 元々は私のお姉ちゃんがWaveの大ファンで。それで本多さんの舞台を一緒に見に行ったんですけど。その時に凪紗さんの大ファンになって。その後の主演舞台を見て……」
「オーディションたくさん受けて、いつか一緒にお仕事出来たらなって、それが目標というか夢見てて……。まさかこんなに早く映画でご一緒できるなんて思ってなくて……」
「あはは、話が止まらなくなっちゃったよ、落ち着いて落ち着いて」
「 凪紗ちゃん、デビューしたての頃からのファンの子と一緒に仕事して、どうだった?」
「もちろん、凄く嬉しかったですよ。でも、変なところ見せられないなってプレッシャーも感じてました」
「あー、凪紗ちゃん、しっかりしてそうで抜けてる所あるもんな」
「えー、思ってたのと違うー。とか思われちゃってたりして」
「え、そうなの? 私がっかりさせちゃった?」
「まさか! そんな訳ないですっ」
「よかったね凪紗ちゃん、まだバレてないみたいだよ」
「えぇ……ひどい」
笑い声に包まれるスタジオ。
「俺たちもそうだけど、そんな風に誰かに影響を与えられるのは、この仕事をしていく上で、凄く嬉しいことだと思うよ。今日の凪紗ちゃん、羨ましいな」
そう話をまとめた俺に、うんうんと頷いた周囲の人たち。
その隙間から少しだけ彼女と視線を合わせると、わからないようにそっと小さく微笑んでくれた。
その後も、凪紗ちゃんにピタリと並んで懸命に撮影に望むその子の姿に、出会った頃の彼女が重なる。
最初は妹みたいに気にかけて。
いつの間にか心の中心に入り込んで、誰より大切な存在になって。
今では、大切な恋人で。
そんな彼女を追いかけて芸能界を目指す子が出てくるほどの長い月日を、二人は積み重ねてきたんだと、その子を見ていると自分まで嬉しくなって。
「しっかり」なんて声をかけたりもして、後から思えば、構いすぎていたと思う。
凪紗ちゃんの仕事の顔に隠された、僅かに揺れる寂しそうな表情に、この時は気がつかなかった。
「今日のゲストは、こちらの方々です!」
賑やかなスタジオに、出演者の一人として登場した凪紗ちゃん。
楽屋へ挨拶に来てくれた時も全員一緒だったので、仕事仲間として当たり障りのない会話を交わしただけだった。
「へぇー、それじゃあこの世界を目指したきっかけは、凪紗ちゃんなんだ?」
あらかじめ渡されていた、初出演のタレントの女の子のプロフィールを元に、打ち合わせ通りメンバーが話を振った。
「そうなんです! 元々は私のお姉ちゃんがWaveの大ファンで。それで本多さんの舞台を一緒に見に行ったんですけど。その時に凪紗さんの大ファンになって。その後の主演舞台を見て……」
「オーディションたくさん受けて、いつか一緒にお仕事出来たらなって、それが目標というか夢見てて……。まさかこんなに早く映画でご一緒できるなんて思ってなくて……」
「あはは、話が止まらなくなっちゃったよ、落ち着いて落ち着いて」
「 凪紗ちゃん、デビューしたての頃からのファンの子と一緒に仕事して、どうだった?」
「もちろん、凄く嬉しかったですよ。でも、変なところ見せられないなってプレッシャーも感じてました」
「あー、凪紗ちゃん、しっかりしてそうで抜けてる所あるもんな」
「えー、思ってたのと違うー。とか思われちゃってたりして」
「え、そうなの? 私がっかりさせちゃった?」
「まさか! そんな訳ないですっ」
「よかったね凪紗ちゃん、まだバレてないみたいだよ」
「えぇ……ひどい」
笑い声に包まれるスタジオ。
「俺たちもそうだけど、そんな風に誰かに影響を与えられるのは、この仕事をしていく上で、凄く嬉しいことだと思うよ。今日の凪紗ちゃん、羨ましいな」
そう話をまとめた俺に、うんうんと頷いた周囲の人たち。
その隙間から少しだけ彼女と視線を合わせると、わからないようにそっと小さく微笑んでくれた。
その後も、凪紗ちゃんにピタリと並んで懸命に撮影に望むその子の姿に、出会った頃の彼女が重なる。
最初は妹みたいに気にかけて。
いつの間にか心の中心に入り込んで、誰より大切な存在になって。
今では、大切な恋人で。
そんな彼女を追いかけて芸能界を目指す子が出てくるほどの長い月日を、二人は積み重ねてきたんだと、その子を見ていると自分まで嬉しくなって。
「しっかり」なんて声をかけたりもして、後から思えば、構いすぎていたと思う。
凪紗ちゃんの仕事の顔に隠された、僅かに揺れる寂しそうな表情に、この時は気がつかなかった。