Dear my ・・・
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そんな時、俺たちが司会を務めるバラエティ番組のゲストの名簿の中に、凪紗ちゃんの名前を見つけた。
映画の出演者の代表として、他の数名と並んだ名前。
いつもなら端からきちんと確認をしていくのに、彼女の名前が真っ先に飛び込んできて。
らしくもなく、仕事中の筈の彼女に電話をかけてしまった。
履歴を見て、夜に連絡をくれればそれでいい……その程度に考えて。
『はい』
いつもより硬い口調と、遠くに聞こえるざわつきは、彼女が現場にいる事を示している。
ただ、この電話に出たという事は、待機中か休憩中なんだろう。
それでも、しまった……と反省した。
「ごめん。忙しいのに」
『……ううん、平気。今は一人でいるから。電話くれて、嬉しい』
優しく返ってきた言葉に、会いたい気持ちが、どうしようもなく溢れた。
「スケジュール、聞いた?」
『はい。さっき山田さんに言われて。共演者のみなさんとお邪魔しますね、よろしくお願いします』
一転して元気な声が返ってきて、その後。
『嬉しくてニヤニヤしちゃってたみたいで、山田さんに叱られちゃった』
周囲を気にして声を落とした凪紗ちゃんの言葉が耳をくすぐって、思わず髪をかき上げて下を向いた。
今の自分の、きっとだらしなく緩んだ顔を想像して、これが電話でよかったと思う。
「会いたい、凪紗に……」
困らせるに違いないのに、言わずにいられなかった。
「……私も、会いたいです」
そのまま、ただ彼女の後ろの喧騒だけを聞いて、続く言葉が見つからないでいるうちに、凪紗ちゃんが呼ばれる声がした。
『あ、ごめんなさい、行きますね。声が聞けて嬉しかったです』
『それと』
『……大好き』
その言葉に 返事をする前に、電話は切れた。