君を想う
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すでに送ったのだから今更どうすることも出来ないのに、無言で画面を見ていると、ひょいと横からそれを取り上げられた。
「ま、自撮りする一磨とか想像もつかないよな」
からかうようにニヤッと笑われて、
「いや、男の写真送ったところで──」そう抵抗すると、
「違うでしょ」間髪入れずに否定の言葉が遮る。
「……ただの男、じゃなくて彼氏」
「“彼女の男” って意味なら、男、でもいいけどね?」
「って事で、笑ってー」
結局、有無を言わせぬ勢いでシャッター音がして、みんな一斉に画面に顔を寄せ……
「微妙……」
「これ、逆に “疲れてるんじゃ” って心配かけない?」
「えー、そうかな。凪紗ちゃんならどんな一磨だって元気になるだろ?」
また好き勝手を言い始めた三人。
「もういいだろ? 帰るぞ」と、携帯を取り返して歩き出そうとしたとき。
「大丈夫……ベストショットが、ある」
それまで我関せずと距離を置いて本を読んでいた義人が、自分の携帯をポケットから出して、画面を差し出す。
「一磨、彼女に送ってもいいか?」
そう言われて覗き込んだ自分の写真に、恥ずかしさのあまり言葉を失った。
「うわ……甘っ。ファンの子が見たら卒倒するんじゃない?」
「一磨って、こんな顔するんだ……」
「蕩けそうな笑顔……ってヤツ?」
それは、彼女からのメッセージを読んでいる横顔。
「……み、見るなって! 本当にもう帰るぞ!」
「凪紗ちゃんは……喜ぶと思うけど」
メンバーの顔を振り返れるわけもなくて、
「──余計なメッセージ入れないでくれよ」
そう言うのが精一杯で。
皆が俺の後ろで、何だかんだと楽しげにしている気配に気付かないふりをしながら、駐車場へ急いだ。
“視線の先にはキミ”
そんなメッセージを添えられていたことを知るのは、まだ少し先。
二人で合わせて取った年明けの連休の時。
(あとがきへ)→
「ま、自撮りする一磨とか想像もつかないよな」
からかうようにニヤッと笑われて、
「いや、男の写真送ったところで──」そう抵抗すると、
「違うでしょ」間髪入れずに否定の言葉が遮る。
「……ただの男、じゃなくて彼氏」
「“彼女の男” って意味なら、男、でもいいけどね?」
「って事で、笑ってー」
結局、有無を言わせぬ勢いでシャッター音がして、みんな一斉に画面に顔を寄せ……
「微妙……」
「これ、逆に “疲れてるんじゃ” って心配かけない?」
「えー、そうかな。凪紗ちゃんならどんな一磨だって元気になるだろ?」
また好き勝手を言い始めた三人。
「もういいだろ? 帰るぞ」と、携帯を取り返して歩き出そうとしたとき。
「大丈夫……ベストショットが、ある」
それまで我関せずと距離を置いて本を読んでいた義人が、自分の携帯をポケットから出して、画面を差し出す。
「一磨、彼女に送ってもいいか?」
そう言われて覗き込んだ自分の写真に、恥ずかしさのあまり言葉を失った。
「うわ……甘っ。ファンの子が見たら卒倒するんじゃない?」
「一磨って、こんな顔するんだ……」
「蕩けそうな笑顔……ってヤツ?」
それは、彼女からのメッセージを読んでいる横顔。
「……み、見るなって! 本当にもう帰るぞ!」
「凪紗ちゃんは……喜ぶと思うけど」
メンバーの顔を振り返れるわけもなくて、
「──余計なメッセージ入れないでくれよ」
そう言うのが精一杯で。
皆が俺の後ろで、何だかんだと楽しげにしている気配に気付かないふりをしながら、駐車場へ急いだ。
“視線の先にはキミ”
そんなメッセージを添えられていたことを知るのは、まだ少し先。
二人で合わせて取った年明けの連休の時。
Fin.
(あとがきへ)→