君を想う
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“ライブお疲れさまでした。 今年もよろしくお願いします”
形式的な一言を添えて送られてきた、晴れ着姿の笑顔。
ライブの後、翌日以降の打ち合わせや細かな確認をしてからの帰り道。
早朝眠い目を擦りながら近くの壁に寄りかかって、その笑顔に「こちらこそ」と呟いた。
新年早々の生放送に出演する凪紗ちゃん。
スタジオの中で忙しくしている彼女を想うと、自分もまだ眠いなんて言ってられないな……と背筋を伸ばす。
長時間の生放送。
行き交う人の波の中が絶え間なく押し寄せる忙しないスタジオで、こんな風に連絡をくれたことが嬉しくて。
待機時間も二転三転して落ち着かないだろう現場で、人目を気にしながらこれを撮っている凪紗ちゃんの気持ちが、その瞬間だけは自分一人に向けられているのだという事に、ぎゅっと胸が一杯になる。
── 綺麗だよ。
返すメッセージに、そんな言葉を添えようとしたけど、打ち込んだその文字を目で辿った途端、とてつもなく恥ずかしくなって。
慌てて消してから、他にもう少しさりげない言葉はないかと考える。
だけどやっぱり、 凪紗ちゃんは、とても綺麗で。
他の言葉は見つからなくて。
“生放送お疲れさま。あと少し、頑張って”
そんな当たり障りのない言葉だけを返した。
「それだけ?」
「ぅわ……っ!」
「彼女がそんな可愛い着物着姿を送ってくれたのに」
「まあ、一磨らしいっちゃ、らしいけど」
「それにしたって、素っ気なくない?」
「素っ気ない……か?」
「だってさ、年始の生放送なんて、あんなバタバタしたスタジオでこれ送るの大変だよ?」
「なに、何の話? ──うわ、凪紗ちゃん、すげー可愛い!」
「お前ら……みんなして覗くなよ……」
いつの間にか集まってきて、あれこれ話し始めるメンバーに苦笑しながら……確かに、そっけないだろうか? と心配になる。
かと言って、どうすれば?
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