可惜夜(あたらよ)の囁き
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*
「無理しないで。そろそろ、寝ようか」
ベッドの薄明かりを消そうとした俺に「眠くないです」と言う凪紗ちゃんは、とろんとした目で今にも夢の中に吸い込まれていきそうだった。
そんな彼女から視線を少しも逸らさずに会話を続けながら過ごしていると、終わったばかりの長いツアーがもう随分前のようにも感じられて、隣に居てくれる彼女に自分がどれだけ力を貰っているかを実感する。
「まだ、話していたいです」
薄手の毛布は凪紗ちゃんの身体の線がはっきり分かって──昨夜の熱が一瞬甦りそうになった。
だけど今はこの静かな時間が、少しの隙間が心地いい。
凪紗がここにいる……その幸せを目に焼き付けられるから。
横向きに寝転ぶ彼女が照れくさそうに視線をずらして話をしているのがかえって可愛くて 、足を伸ばして彼女の足を突っついた。
触れる爪先の滑らかさに、くすぐったそうにしながらも足をちょこんと乗せてくる仕草に僅かに高まった鼓動は、今は腕で挟む枕で押さえて。
ゆっくり話を続けていると、凪紗ちゃんの顔はふわりと綻んで、だけどそれに、少し影のようなものも感じた。
それはきっと、俺が昨日まで彼女を想って過ごしていたときと同じもの。 そんな事を思いながら凪紗ちゃんから視線を逸らさずにいると、彼女の唇の動きに、涙が出そうになった。
「……大好き」
もう半分は夢の中に居るのか、身体を少し丸めて上目使いでトロンと笑う。
その目は薄明かりに照らされ、とても綺麗に光って──
彼女はねだるように、枕に手を伸ばしてきた。
やっと視線を上げた凪紗ちゃんの、涙混じりの笑顔に──胸が痛む。
枕から両腕を出して横を向き、そんな彼女を胸に閉じ込めた。
「無理しないで。そろそろ、寝ようか」
ベッドの薄明かりを消そうとした俺に「眠くないです」と言う凪紗ちゃんは、とろんとした目で今にも夢の中に吸い込まれていきそうだった。
そんな彼女から視線を少しも逸らさずに会話を続けながら過ごしていると、終わったばかりの長いツアーがもう随分前のようにも感じられて、隣に居てくれる彼女に自分がどれだけ力を貰っているかを実感する。
「まだ、話していたいです」
薄手の毛布は凪紗ちゃんの身体の線がはっきり分かって──昨夜の熱が一瞬甦りそうになった。
だけど今はこの静かな時間が、少しの隙間が心地いい。
凪紗がここにいる……その幸せを目に焼き付けられるから。
横向きに寝転ぶ彼女が照れくさそうに視線をずらして話をしているのがかえって可愛くて 、足を伸ばして彼女の足を突っついた。
触れる爪先の滑らかさに、くすぐったそうにしながらも足をちょこんと乗せてくる仕草に僅かに高まった鼓動は、今は腕で挟む枕で押さえて。
ゆっくり話を続けていると、凪紗ちゃんの顔はふわりと綻んで、だけどそれに、少し影のようなものも感じた。
それはきっと、俺が昨日まで彼女を想って過ごしていたときと同じもの。 そんな事を思いながら凪紗ちゃんから視線を逸らさずにいると、彼女の唇の動きに、涙が出そうになった。
「……大好き」
もう半分は夢の中に居るのか、身体を少し丸めて上目使いでトロンと笑う。
その目は薄明かりに照らされ、とても綺麗に光って──
彼女はねだるように、枕に手を伸ばしてきた。
やっと視線を上げた凪紗ちゃんの、涙混じりの笑顔に──胸が痛む。
枕から両腕を出して横を向き、そんな彼女を胸に閉じ込めた。