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12月の手帳は、毎年の事ながら隙間なく埋め尽くされている。
更にそこに書き加える変更や修正、事前確認に反省点。
Waveの仕事の他に、メンバーそれぞれのスケジュールとの擦り合わせ。
……凪紗ちゃんとの約束は、2人にしか分からないように。
そんな手帳の中の、何日も先の日付につけた小さな印に触れてから、玄関へ続くドアに視線を移す。
「いつでも来ていいから」
そう言って鍵を渡したけど、彼女が突然訪ねてきた事はなくて。
いつでもきちんとスケジュール通り。
修正した明日の自分のスケジュールは、夕方まで空きが出来ている。
携帯に入れてある凪紗ちゃんの明日の仕事は、朝からドラマの撮影。
頭の中でタイムテーブルを整理しながら、帰り際に届いたメールの画面を開いた。
急な変更で切り上げられた撮影。
少しだけでも会えないかと連絡しようとしたタイミングで届いたそれは、珍しく少し砕けた口調だった。
『撮影が早く終わったから女子会でーす』
『明日も早いんですよね? ゆっくり休んでね』
ドラマの共演者たちと並んで頬をピンク色に染めて、見覚えのある店の個室で身を寄せ合って楽しげにポーズを取っている。
2人でいる時とはもちろん、俺たちの楽屋にいる時とも少し違う雰囲気に「可愛いな」と目を細めた後、
「先、越されたな」
そう、ため息をつく。
「終わってから、家に来ない?」
何気ない一言をメールするだけでいいのに、明日の予定を考えると、無理を言うのも悪い気がした。
「頭、冷すか」
携帯をソファーに置いて、キッチンへ向かう。
冷蔵庫を開けてビールに手を伸ばしかけて……
だけど結局、さ迷わせた手が掴んだのはミネラルウォーター。
「……ははっ」
静かな部屋に響いた笑い声。
「……何、遠慮してるんだろうな?」
キャップを捻って、グッと水を喉に流し込む。
「会いたい」
自分自身確認するように、きっぱりとそう口にしてソファーへ戻り、携帯を手に取った。
「……着信?」
ほんの数分のタイミングで鳴っていた着信と、その直後に届いていたメッセージ。
『今日もお疲れ様でした、おやすみなさい』
……大慌てで、通話画面を開いた。
『……はい』
「もしもし凪紗ちゃん、もうタクシー乗っちゃった?」
『え?』
繋がった途端に畳み掛けるように話し始めると、止まらなくなった。
「……会いたいんだ凪紗に」
「迎えに行くから、ここに帰ってきて」
間に合わないか?
まだみんな一緒にいて、答えられないのか?
ほんの数秒の無言が、ひどく長く感じられた。
『……はい』
聞こえてきたのは、欲しかった言葉。
『……私も、会いたくて……そう、言おうと思って……』
「うん」
『一磨さんの家に帰っても、いいですか?』
「もちろん。そこで待ってて、すぐに行く」
『大丈夫ですよ、タクシー呼んで貰いますから』
「ダメ」
『……え?』
「そんな可愛い酔っ払い姿、これ以上誰にも見せないで?」
『え? か、かわ……って、え?』
ピンクの頬が更に染まっていく様子を想像して、狼狽える声を耳に感じながら、玄関へ向かう。
明日のスケジュール変更を報告しながら車のキーとコートを掴んで。
素直な気持ちを伝えながら、玄関を飛び出した。
(あとがきへ)→
更にそこに書き加える変更や修正、事前確認に反省点。
Waveの仕事の他に、メンバーそれぞれのスケジュールとの擦り合わせ。
……凪紗ちゃんとの約束は、2人にしか分からないように。
そんな手帳の中の、何日も先の日付につけた小さな印に触れてから、玄関へ続くドアに視線を移す。
「いつでも来ていいから」
そう言って鍵を渡したけど、彼女が突然訪ねてきた事はなくて。
いつでもきちんとスケジュール通り。
修正した明日の自分のスケジュールは、夕方まで空きが出来ている。
携帯に入れてある凪紗ちゃんの明日の仕事は、朝からドラマの撮影。
頭の中でタイムテーブルを整理しながら、帰り際に届いたメールの画面を開いた。
急な変更で切り上げられた撮影。
少しだけでも会えないかと連絡しようとしたタイミングで届いたそれは、珍しく少し砕けた口調だった。
『撮影が早く終わったから女子会でーす』
『明日も早いんですよね? ゆっくり休んでね』
ドラマの共演者たちと並んで頬をピンク色に染めて、見覚えのある店の個室で身を寄せ合って楽しげにポーズを取っている。
2人でいる時とはもちろん、俺たちの楽屋にいる時とも少し違う雰囲気に「可愛いな」と目を細めた後、
「先、越されたな」
そう、ため息をつく。
「終わってから、家に来ない?」
何気ない一言をメールするだけでいいのに、明日の予定を考えると、無理を言うのも悪い気がした。
「頭、冷すか」
携帯をソファーに置いて、キッチンへ向かう。
冷蔵庫を開けてビールに手を伸ばしかけて……
だけど結局、さ迷わせた手が掴んだのはミネラルウォーター。
「……ははっ」
静かな部屋に響いた笑い声。
「……何、遠慮してるんだろうな?」
キャップを捻って、グッと水を喉に流し込む。
「会いたい」
自分自身確認するように、きっぱりとそう口にしてソファーへ戻り、携帯を手に取った。
「……着信?」
ほんの数分のタイミングで鳴っていた着信と、その直後に届いていたメッセージ。
『今日もお疲れ様でした、おやすみなさい』
……大慌てで、通話画面を開いた。
『……はい』
「もしもし凪紗ちゃん、もうタクシー乗っちゃった?」
『え?』
繋がった途端に畳み掛けるように話し始めると、止まらなくなった。
「……会いたいんだ凪紗に」
「迎えに行くから、ここに帰ってきて」
間に合わないか?
まだみんな一緒にいて、答えられないのか?
ほんの数秒の無言が、ひどく長く感じられた。
『……はい』
聞こえてきたのは、欲しかった言葉。
『……私も、会いたくて……そう、言おうと思って……』
「うん」
『一磨さんの家に帰っても、いいですか?』
「もちろん。そこで待ってて、すぐに行く」
『大丈夫ですよ、タクシー呼んで貰いますから』
「ダメ」
『……え?』
「そんな可愛い酔っ払い姿、これ以上誰にも見せないで?」
『え? か、かわ……って、え?』
ピンクの頬が更に染まっていく様子を想像して、狼狽える声を耳に感じながら、玄関へ向かう。
明日のスケジュール変更を報告しながら車のキーとコートを掴んで。
素直な気持ちを伝えながら、玄関を飛び出した。
Fin.
(あとがきへ)→
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