私の道標
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新しいDVDを棚に並べた君の隣に立って、全体を見渡した。
背表紙だけでは分からないけど、今ではこの棚のあちこちに君の名前がある。
努力の先にあるのが達成感や充実感だけではなく、
こんな風にただ静かに何気なく過ごす君との休日、そんなものにも繋がっている事を、
目の前に拡がる二人の足跡を確かめながら改めて感じた。
「増えたね、凪紗の名前」
そう言った俺に返って来た言葉は謙虚な君らしいものだったけど、恥ずかしそうにしながらも「嬉しい」と、コツンと身体を預けてくれた仄かに赤い顔にきゅっと胸が疼いた。
今並べたDVDのように、これからもどんどん増えていく筈の作品たち。
君の初舞台。
初めての映画、ドラマ、CM、ライブ。
初主演、初受賞──
次々増えていく作品を初めの内は数を数えいたけど、いつからか考えるのをやめた。
とても数え切れるものではないし、大切な事は他にあると気付いたから。
これからもこの棚には二人の名前が増え続けるけど。
君の初めての舞台は俺と共演した作品で、初めての映画にも俺がいて。
どれもかけがえのない特別な……二人を繋いだ、忘れられないもの。
この先も、お互いのプロフィールは何度も書き換えられるだろうし、代表作もきっと変わっていくけど。
君の最初の相手は、俺。
それが書き換えられる事は永遠にない、それで充分で。
二人の道は、多分ずっと同じではいられない。
たまには分かれ道があって、同じ道でも手を離して進まなければならない時もあって──
それでも。
またすぐに道は合流して、手を繋げる時も来て、その道の先には今よりもっと綺麗になった君がいて……
自分もそれに相応しく成長していたいと思う。
そんな風に、
どんな道でもお互いを感じながら歩いていければいい。
君となら、きっとそれが出来るから。
Fin.
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