繋ぐ手と手
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「手に汗握るって正にこれだ!っていうお手本みたいだ」
そんなふうに、番組で笑われてしまったことがある。
私は分りやすい、らしくて。
正直に言うと、自分ではよく分からなかったのだけど、この仕事を始めてから、自分の姿を客観的に見る機会が増えて。
何気ない仕草の一つ一つにも、責任を持たなくてはいけなくなったら…恥ずかしいけど、そうかもしれないと自覚した。
それは一磨さんと映画を観るときも、やっぱりそうみたいで。
集中しているときは気にしていないけど、 ある日一磨さんの家で、咄嗟に腕にしがみついてしまった時、急に恥ずかしくなった。
だけどその時、彼はとても自然に私の手を握ってくれて、不思議と恥ずかしさがスッと消え、映画にも集中できて。
その事に、自分で少し驚いた。
だって恋人としての一磨さんと始めて手を繋いだ時はドキドキして、手にばかり意識が向かってしまって、その日のお芝居は、殆ど覚えていないほどだったから。
だけどこの時は、彼の手は私の気持ちを落ち着かせてくれた。
二人の関係が変わったのだと、すごく嬉しくなった。
だから、本当は。
もっと手を繋いでいたいな…なんて思うのだけど。
真剣に画面を見ている横顔を見ていたら、私に気を使って、私のために繋いでくれているなら、邪魔になってしまうんじゃないかと、申し訳ない気にもなって。
なんとなく、膝の上から動けないままでいる。