繋ぐ手と手
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
くるくると表情を変える凪紗ちゃん。
一心に画面を見ている彼女の横顔をチラリと確かめると、‘はらはら’とか‘ドキドキ’とか、彼女の周りに、文字が散りばめられているようで。
(わかりやすいなぁ。)
見ているのはサスペンス映画なのにほっこりした気分になってしまい、慌てて気を取り直し、画面に集中することにする。
凪紗ちゃんの癖。
映画や舞台を見ているとき、ぎゅっと握り拳を作ったり、手のひら同士を合わせて祈るような形で握ってみたり。膝の上に置いたままで、くるくると表情を変える、かわいい‘手’。
あまりに驚いたりしたときは、隣に座る俺の腕を、咄嗟に掴んだりする事もあるけど、大抵は自分の膝の上で。
緊張が解けると、今度はスルリと力が抜けて。
その時の手は`ほっ’とした表情?をしている。
そう見えてしまうくらい、彼女の手は、かわいい。
初めて一緒に舞台を見たとき、恋人として初めて彼女の手を握った。
自分の鼓動が信じられないくらい速くなって、手のひらからでも、それが伝わってしまうんじゃないかと思うくらいに緊張した。
実は彼女も同じ思いでいてくれて、舞台の内容も分からなくなるほど、動揺していたというのは、後で知った事。
こんな風に過ごすようになってまだ日は浅いけど、もう隣り合うのも当たり前で、別に遠慮なんて要らないはず。
それでも、何となく。
真剣に見ている彼女の邪魔をしたくないとか、 くるくる変わる表情と一緒に、その手の動きも見ていたいとか、 そんな風に言い訳をして、なぜか手を取ることを躊躇ってしまう。
1/4ページ