仕事に私用の感情は厳禁
夢主の名前変換
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午後の社内は、まばゆい日差しが窓越しに差し込み、カタカタと響くキーボードの音が心地よく空間を満たしていた。そんな中、小さな紙袋を手に夢主はそっと編集室のドアをノックした。
「失礼します、おついちさん、これ、…差し入れです」
そう言って差し出したのは、小さな缶入りのクッキーと、香り高いフルーツティーのティーバッグ数種。
「いつもコーヒー飲んでらっしゃるの見かけてたんですけど、あの……紅茶も、たまには……と思って」
おついちは夢主の手元に目をやり、思わず小さく笑った。
「へぇ、いいねぇ、美味しそう。フルーツティーか。たしかに今日は暑いし、気分転換になるかも」
「よかった……あ、わたし、コーヒーちょっと苦手で……代わりにこれ、いつも飲んでるやつで……」
思わず漏れた本音に、夢主はハッとして視線を逸らす。
「…あー、なるほどね。甘いのとか、香り系好きなんだ?」
「はい…恥ずかしいですけど、ミルクと蜂蜜も入れて……」
くすりと笑うおついちの横顔に、思わず夢主の頬がほんのり染まる。子供ぽかっただろうか?
それでもおついちは、いつも通りの落ち着いた調子で――けれど、どこか優しく、受け取った紙袋を軽く揺らして言った。
「ありがと。じゃあ、これから甘いの飲むときは誘ってあげる、一緒に飲もう?」
「……っ、からかわないでください…!」
きゅっと唇を結びながらも、内心は跳ねるように嬉しかった。
ドアを閉める直前、背後からひと言――
「またなんかおすすめあったら、こっそり持ってきてね、待ってるよ」
優しい声色に、夢主は背中でこっそりうなずいてから、静かに編集室をあとにした。
