あなたが猫になったら誰に会いに行きますか?
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ど、どうしよう?!
猫になってしまったファレスターは、部屋の中をぐるぐると歩き回り、ふと思いついたのが、オズの姿だった。
オズは、あの北の魔法使いたちすら恐れる最強の魔法使いだ。
それに、魔法使いだしなんとかなるのではないか……?
ファレスターは早速扉を……開けるのは無理なので、窓をなんとかこじ開けて外へと飛び出した。
猫の体だからか、二階から飛び下りても上手く着地出来たファレスター。こういうところは便利だな……と思いながらも、いやいや、まずは自分の体を元に戻す方法を探さなくては、とオズの部屋へ向かった。
この時間ならまだ部屋にいるのだろうか? ファレスターは自信なさげにオズの部屋の前までは来たが、扉を開けるどころかノックすら出来ない。
「オズ、助けて! 猫になってしまったの!」
と叫んでも、口から出てくるのはニャーニャーという鳴き声ばかり。
部屋から物音すらしないし、今は留守だったのかも、とファレスターが思い始めた時。
「何をしている」
この声は……。
「オズ……!」
オズはやはり、どこかに行っていたらしい。部屋に戻ろうとしていたのか、ファレスターは廊下でオズに出会うことが出来た。
「オズ、助けてください! 猫になってしまったんです……!」
ファレスターは必死に伝えようとした。この状況でも、オズならすぐ分かるのでは、と思いながら……。
「そうか」
オズからの返事は、たったそれだけだった。
それがどういう意味なのか分からないままきょとんとするファレスターに、オズはあの長いがっしりとした杖をどこからともなく繰り出し、あの呪文を唱えようとした……。
「ヴォクスノ……」
「そこにいたか、自称最強の魔導使いは……」
この声は……。
見上げてみれば、そこにいるのはオズと同じくらいすらりと背の高い、角の生えた人物……。
「お前は……」
「サタン様だ、サタン様! 偉大なるぷよ地獄の魔王サタン様を忘れたというのか!」
サタンである……。
こんな時に嫌な人に会ってしまった、とファレスターは心の中でそう思ったが、一方のオズは悪びれる様子もないまま、こんな人いたんだったかなという顔をしている。
「今日こそ決着をつけよう、自称最強の魔導使いよ……その力でアルルの婚約を奪うつもりだろうが、そうはさせまい……」
またまた変な言いがかりをつけて、サタンはオズに戦いを申し込んでいるようである。
「私は……」
「言い訳はいい! いくぞ!」サタンは急に叫んで片手を突き出した。「ジャガーノトー!」
「ヴォクスノク」
目にも止まらない早さで、サタンとオズはファレスターの目の前で戦い始めたのだ。
「やめてやめてやめてー!」
ファレスターはなんとか流れ弾をかわすも、最強の魔法使いとぷよ地獄の魔王の攻撃を目前に、どうやって逃げられたものか!
「ファレスター」
もう無理だ、と思った矢先、ファレスターは全身で、大きく優しい声を聞いた気がした。
「ヴォクスノク」
それがオズの腕の中だったと気付いた時には、ファレスターは気を失ってしまい……。
その後、オズとサタンの戦いがどうなったのかは分からないが、ファレスターが目が覚めた時には、人間の姿で、医務室に横になっていたことだけは分かった。
「災難だったわね。サタンにまた絡まれたそうね」
そばにいてくれていたのか、エミリーがそう声を掛けてくれた。
「確かにそうだったんですけど……」
ファレスターは疑問だった。
自分が猫になってしまったのは誰の仕業だったのか。猫になってしまった自分を助けてくれたのはオズだったのか。
「今度、お礼に菓子折りでも持って行こうかな……?」
猫になってしまったファレスターは、部屋の中をぐるぐると歩き回り、ふと思いついたのが、オズの姿だった。
オズは、あの北の魔法使いたちすら恐れる最強の魔法使いだ。
それに、魔法使いだしなんとかなるのではないか……?
ファレスターは早速扉を……開けるのは無理なので、窓をなんとかこじ開けて外へと飛び出した。
猫の体だからか、二階から飛び下りても上手く着地出来たファレスター。こういうところは便利だな……と思いながらも、いやいや、まずは自分の体を元に戻す方法を探さなくては、とオズの部屋へ向かった。
この時間ならまだ部屋にいるのだろうか? ファレスターは自信なさげにオズの部屋の前までは来たが、扉を開けるどころかノックすら出来ない。
「オズ、助けて! 猫になってしまったの!」
と叫んでも、口から出てくるのはニャーニャーという鳴き声ばかり。
部屋から物音すらしないし、今は留守だったのかも、とファレスターが思い始めた時。
「何をしている」
この声は……。
「オズ……!」
オズはやはり、どこかに行っていたらしい。部屋に戻ろうとしていたのか、ファレスターは廊下でオズに出会うことが出来た。
「オズ、助けてください! 猫になってしまったんです……!」
ファレスターは必死に伝えようとした。この状況でも、オズならすぐ分かるのでは、と思いながら……。
「そうか」
オズからの返事は、たったそれだけだった。
それがどういう意味なのか分からないままきょとんとするファレスターに、オズはあの長いがっしりとした杖をどこからともなく繰り出し、あの呪文を唱えようとした……。
「ヴォクスノ……」
「そこにいたか、自称最強の魔導使いは……」
この声は……。
見上げてみれば、そこにいるのはオズと同じくらいすらりと背の高い、角の生えた人物……。
「お前は……」
「サタン様だ、サタン様! 偉大なるぷよ地獄の魔王サタン様を忘れたというのか!」
サタンである……。
こんな時に嫌な人に会ってしまった、とファレスターは心の中でそう思ったが、一方のオズは悪びれる様子もないまま、こんな人いたんだったかなという顔をしている。
「今日こそ決着をつけよう、自称最強の魔導使いよ……その力でアルルの婚約を奪うつもりだろうが、そうはさせまい……」
またまた変な言いがかりをつけて、サタンはオズに戦いを申し込んでいるようである。
「私は……」
「言い訳はいい! いくぞ!」サタンは急に叫んで片手を突き出した。「ジャガーノトー!」
「ヴォクスノク」
目にも止まらない早さで、サタンとオズはファレスターの目の前で戦い始めたのだ。
「やめてやめてやめてー!」
ファレスターはなんとか流れ弾をかわすも、最強の魔法使いとぷよ地獄の魔王の攻撃を目前に、どうやって逃げられたものか!
「ファレスター」
もう無理だ、と思った矢先、ファレスターは全身で、大きく優しい声を聞いた気がした。
「ヴォクスノク」
それがオズの腕の中だったと気付いた時には、ファレスターは気を失ってしまい……。
その後、オズとサタンの戦いがどうなったのかは分からないが、ファレスターが目が覚めた時には、人間の姿で、医務室に横になっていたことだけは分かった。
「災難だったわね。サタンにまた絡まれたそうね」
そばにいてくれていたのか、エミリーがそう声を掛けてくれた。
「確かにそうだったんですけど……」
ファレスターは疑問だった。
自分が猫になってしまったのは誰の仕業だったのか。猫になってしまった自分を助けてくれたのはオズだったのか。
「今度、お礼に菓子折りでも持って行こうかな……?」