新たな島にて
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「ひぃっ!」
人がいないと思っていたファレスターは、びっくりして尻もちをつきそうになったところを、フィーが支えてくれた。
<大丈夫か、ファレスター?>
「だ、大丈夫……」
人形は大体背が低く、ファレスターから見ても腰くらいの背丈しかない。フィーは下からファレスターを支える形になったが、その綿しかないだろう細い両腕とは思えないほど、人形は力持ちらしい。
「……何してるね」
ファレスターの反応に苛立ったのか、謎の声の主がとうとうそう言ってきた。ファレスターは慌てて立ち上がり、素早く頭を下げた。
「すみません! 仲間とはぐれちゃって気が動転しちゃってて……」
「仲間? 私も仲間とはぐれたね」
「え……」
ここでようやく、ファレスターは話し相手を見上げた。
上から下まで真っ黒なマントような衣服に身を包み、ドクロの模様が描かれたものを羽織っている男性だった。男性にしては身長は低めだが、その目つきは鋭く、ファレスターは一目で、ただならぬ雰囲気を感じ取っていた。
「マスターハンドに言われて、近くの遺跡調べてたね。そしたら仲間とはぐれたね」
「え、マスターハンドさんを知っているんですか……?」
その男性は、細い目をさらに細めて、そうねと頷いた。
「ああ、よかった……! 私も、マスターハンドさんに言われて海を渡っていて……」
「ヘイ! そこにいたのか、フェイタン!」
ファレスターが安堵したのも束の間、別の声が向こうから飛んできた。
そこにいたのは……青い生き物?!
「わ、真っ青な喋るペット?!」
「冗談きついぜ、お嬢ちゃん」ファレスターが正直な感想を漏らすと、青い生き物は両手を上げてやれやれと首を振った。「オレはソニック! 音速で走ったら体が青くなった、ハリネズミさ」
「音速……? ハリネズミ……?」
情報が多過ぎる。
確かにあの屋敷には、三百を越える大人数の異世界から来た住民がいるとは聞いていた。来たばかりのファレスターが、全員と顔見知りではないことは分かるが、猿やゴリラや犬ばかりではなく、ハリネズミもいるなんて。しかも青い。
ファレスターが頭がくらくらする思いで立ち尽くしていると、状況の分からないフィーが隣から質問をしてきた。
「どういうことなんだ? ファレスターの知り合いか?」
「えっと、なんというか……」
人がいないと思っていたファレスターは、びっくりして尻もちをつきそうになったところを、フィーが支えてくれた。
<大丈夫か、ファレスター?>
「だ、大丈夫……」
人形は大体背が低く、ファレスターから見ても腰くらいの背丈しかない。フィーは下からファレスターを支える形になったが、その綿しかないだろう細い両腕とは思えないほど、人形は力持ちらしい。
「……何してるね」
ファレスターの反応に苛立ったのか、謎の声の主がとうとうそう言ってきた。ファレスターは慌てて立ち上がり、素早く頭を下げた。
「すみません! 仲間とはぐれちゃって気が動転しちゃってて……」
「仲間? 私も仲間とはぐれたね」
「え……」
ここでようやく、ファレスターは話し相手を見上げた。
上から下まで真っ黒なマントような衣服に身を包み、ドクロの模様が描かれたものを羽織っている男性だった。男性にしては身長は低めだが、その目つきは鋭く、ファレスターは一目で、ただならぬ雰囲気を感じ取っていた。
「マスターハンドに言われて、近くの遺跡調べてたね。そしたら仲間とはぐれたね」
「え、マスターハンドさんを知っているんですか……?」
その男性は、細い目をさらに細めて、そうねと頷いた。
「ああ、よかった……! 私も、マスターハンドさんに言われて海を渡っていて……」
「ヘイ! そこにいたのか、フェイタン!」
ファレスターが安堵したのも束の間、別の声が向こうから飛んできた。
そこにいたのは……青い生き物?!
「わ、真っ青な喋るペット?!」
「冗談きついぜ、お嬢ちゃん」ファレスターが正直な感想を漏らすと、青い生き物は両手を上げてやれやれと首を振った。「オレはソニック! 音速で走ったら体が青くなった、ハリネズミさ」
「音速……? ハリネズミ……?」
情報が多過ぎる。
確かにあの屋敷には、三百を越える大人数の異世界から来た住民がいるとは聞いていた。来たばかりのファレスターが、全員と顔見知りではないことは分かるが、猿やゴリラや犬ばかりではなく、ハリネズミもいるなんて。しかも青い。
ファレスターが頭がくらくらする思いで立ち尽くしていると、状況の分からないフィーが隣から質問をしてきた。
「どういうことなんだ? ファレスターの知り合いか?」
「えっと、なんというか……」