船での過ごし方
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「確か、ロビンさんたちの世界では、悪魔の実と呼ばれている不思議な力があるんでしたっけ」
とファレスターが言うと、そうよとロビンがふわりと手を振った。すると、テーブルからいくつも手が咲き出して、ファレスターは思わず声をあげてしまった。
「ふふっ」
「すみません、驚いてしまって」
「いいのよ」ファレスターを邪険にすることなくロビンは話し続ける。「あなたの世界には、こういった不思議な力はなかったのかしら?」
「不思議な力……?」ファレスターは考えてみたが、悪魔の実の能力や魔法のような、不思議な力は思い当たらなかった。「こうして考えてみると、分からないものですね……ははっ」
ファレスターは軽く笑ってみせたが、ロビンからしたら、気まずいことを聞いてしまったと思ったらしく、その顔を曇らせた。
「ごめんなさい。なんでも好奇心で聞いてしまって」
「いや、いいんですよ!」
[#dn=1#]は必死に手を振りながら、帰れなくなった元いた世界を思い出した。ここは元いた世界より不思議で突飛なことが起こるが、これはこれで楽しいし、それに、絶望的状況ではない。
今こうして希望を持っているからこそこの船に乗っているのだと思うと、ファレスターの胸には希望があった。
「そう、ならよかったわ」
ロビンは明るい顔になり、ふと水平線を見上げた。つられてファレスターも海を見やったが、どの方向も陸や島らしいのは見えない。
「他の人たちも、この海の探索に出たみたいだけど、しばらくは何もなかったみたいよ。もし別の島や陸があるなら、一ヶ月より先ってことかしら」
「一ヶ月、ですか」
それがどれだけ長い旅路になるのか。
そもそも、いつまでもこんな穏やかな海ばかりではないだろう、とファレスターが思っていた矢先、甲板の方で騒ぎが。
「これは大物だぞ!」
「おお! すごい引きだぞ、ウソップ!」
「よし、おれに任せろ!」
ウソップとチョッパーが、海に垂らした釣り竿を一緒に引っ張っていたところを、ルフィが飛び込んできて一気に引っ張り上げた。
ざぱぁん……!
水しぶきが上がり、釣り竿に引っかかった魚が姿を現した。
「まぁ、とても大きな魚ね」
とロビンは冷静に言ったが、いやいや、その大きさは規格外である。
「こんな魚がいるなんて……」
ファレスターは、船並みにでかい竜と呼んでもおかしくない程の大きな魚を見て言葉を飲み込んだ。
「退屈はしないでしょ?」
ロビンが向かいの席でイタズラっぽく微笑んだ。
とファレスターが言うと、そうよとロビンがふわりと手を振った。すると、テーブルからいくつも手が咲き出して、ファレスターは思わず声をあげてしまった。
「ふふっ」
「すみません、驚いてしまって」
「いいのよ」ファレスターを邪険にすることなくロビンは話し続ける。「あなたの世界には、こういった不思議な力はなかったのかしら?」
「不思議な力……?」ファレスターは考えてみたが、悪魔の実の能力や魔法のような、不思議な力は思い当たらなかった。「こうして考えてみると、分からないものですね……ははっ」
ファレスターは軽く笑ってみせたが、ロビンからしたら、気まずいことを聞いてしまったと思ったらしく、その顔を曇らせた。
「ごめんなさい。なんでも好奇心で聞いてしまって」
「いや、いいんですよ!」
[#dn=1#]は必死に手を振りながら、帰れなくなった元いた世界を思い出した。ここは元いた世界より不思議で突飛なことが起こるが、これはこれで楽しいし、それに、絶望的状況ではない。
今こうして希望を持っているからこそこの船に乗っているのだと思うと、ファレスターの胸には希望があった。
「そう、ならよかったわ」
ロビンは明るい顔になり、ふと水平線を見上げた。つられてファレスターも海を見やったが、どの方向も陸や島らしいのは見えない。
「他の人たちも、この海の探索に出たみたいだけど、しばらくは何もなかったみたいよ。もし別の島や陸があるなら、一ヶ月より先ってことかしら」
「一ヶ月、ですか」
それがどれだけ長い旅路になるのか。
そもそも、いつまでもこんな穏やかな海ばかりではないだろう、とファレスターが思っていた矢先、甲板の方で騒ぎが。
「これは大物だぞ!」
「おお! すごい引きだぞ、ウソップ!」
「よし、おれに任せろ!」
ウソップとチョッパーが、海に垂らした釣り竿を一緒に引っ張っていたところを、ルフィが飛び込んできて一気に引っ張り上げた。
ざぱぁん……!
水しぶきが上がり、釣り竿に引っかかった魚が姿を現した。
「まぁ、とても大きな魚ね」
とロビンは冷静に言ったが、いやいや、その大きさは規格外である。
「こんな魚がいるなんて……」
ファレスターは、船並みにでかい竜と呼んでもおかしくない程の大きな魚を見て言葉を飲み込んだ。
「退屈はしないでしょ?」
ロビンが向かいの席でイタズラっぽく微笑んだ。