海への道標
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「わぁ……」
暗い気持ちになっていたファレスターだったが、クロエから作ってもらった服を着た瞬間にそんな気持ちは吹き飛んでしまった。
試着室から出ると、フレイもにこり。
「ファレスター、とっても素敵!」
「うん、とても素敵!」
ファレスターはその場でくるりと回ってみる。フレイはすぐに、ファレスターの手を取った。
「クロエにも見せてこよう!」
「うん!」
ファレスターは、フレイと一緒に整容室を出る。そこには、クロエとレストの他に、見たことない二人が立っていた。
「あ、ファレスターさん!」
「ファレスターさん」
「着てきました、クロエさん、レストさん!」
とファレスターは言うと、クロエがすぐに反応をくれる。
「ファレスターさん、とっても似合うよ! 俺、頑張って作ってよかったな」
「うん、とても似合うよ」
とレストも言ってくれてファレスターは嬉しくなったが、先程からそこにいる白髪の男女二人が気になった。
「あの、このお二人は……?」
ファレスターは訊ねた。
「こんにちは、ファレスターさん」
「私たちは、ルフレです」
と二人はそれぞれ挨拶をしてくれる。
「私はファレスターです」
ファレスターは二人に挨拶を返しながら、二人をよく観察した。
黒い生地に黄金の装飾が施されたローブを羽織っている二人。同じ白い髪色をしていて、一人は男性、一人は女性だった。
「えっと、ルフレさんと……?」
ファレスターは、名乗っていない方の男性へ目を向ける。男性も、女性そっくりの笑みを浮かべてこう答えてくれた。
「俺もルフレです。同じ名前でややこしいですが」
「同じ名前……?」
ファレスターは考えてみた。ルフレ、という名前がそんなにいるものだろうか。確かに男性にも女性にもつけられる名前だけれども……と考えている内に、女性の方のルフレが、ファレスターに何かを差し出した。
「私たちは、ファレスターさんにこれを渡したくてここに来たんです」
と女性のルフレが言う。
「私に……?」
ファレスターは渡された物をおずおずと受け取る。それは、おしゃれなウエストポーチだった。
「ありがとうございます……!」
ファレスターはお礼を言い、早速身につけてみた。ぴったりである。
「それは、普通のウエストポーチじゃないんだ」と話し出したのは男性のルフレ。「マスターハンドさんたちと俺たち魔法使いたちが協力して作った鞄でね」
「マスターハンドさんたちと魔法使いさんたちが……?」
とファレスターが男性のルフレを見上げていると、女性のルフレがひょこっと割り込んできてこう続けた。
「それは、見た目以上にたくさんの物が入るんです。亜空間を使っているから、大きな物だって簡単に入るし、部屋に戻ったら、色々試してみてください!」
暗い気持ちになっていたファレスターだったが、クロエから作ってもらった服を着た瞬間にそんな気持ちは吹き飛んでしまった。
試着室から出ると、フレイもにこり。
「ファレスター、とっても素敵!」
「うん、とても素敵!」
ファレスターはその場でくるりと回ってみる。フレイはすぐに、ファレスターの手を取った。
「クロエにも見せてこよう!」
「うん!」
ファレスターは、フレイと一緒に整容室を出る。そこには、クロエとレストの他に、見たことない二人が立っていた。
「あ、ファレスターさん!」
「ファレスターさん」
「着てきました、クロエさん、レストさん!」
とファレスターは言うと、クロエがすぐに反応をくれる。
「ファレスターさん、とっても似合うよ! 俺、頑張って作ってよかったな」
「うん、とても似合うよ」
とレストも言ってくれてファレスターは嬉しくなったが、先程からそこにいる白髪の男女二人が気になった。
「あの、このお二人は……?」
ファレスターは訊ねた。
「こんにちは、ファレスターさん」
「私たちは、ルフレです」
と二人はそれぞれ挨拶をしてくれる。
「私はファレスターです」
ファレスターは二人に挨拶を返しながら、二人をよく観察した。
黒い生地に黄金の装飾が施されたローブを羽織っている二人。同じ白い髪色をしていて、一人は男性、一人は女性だった。
「えっと、ルフレさんと……?」
ファレスターは、名乗っていない方の男性へ目を向ける。男性も、女性そっくりの笑みを浮かべてこう答えてくれた。
「俺もルフレです。同じ名前でややこしいですが」
「同じ名前……?」
ファレスターは考えてみた。ルフレ、という名前がそんなにいるものだろうか。確かに男性にも女性にもつけられる名前だけれども……と考えている内に、女性の方のルフレが、ファレスターに何かを差し出した。
「私たちは、ファレスターさんにこれを渡したくてここに来たんです」
と女性のルフレが言う。
「私に……?」
ファレスターは渡された物をおずおずと受け取る。それは、おしゃれなウエストポーチだった。
「ありがとうございます……!」
ファレスターはお礼を言い、早速身につけてみた。ぴったりである。
「それは、普通のウエストポーチじゃないんだ」と話し出したのは男性のルフレ。「マスターハンドさんたちと俺たち魔法使いたちが協力して作った鞄でね」
「マスターハンドさんたちと魔法使いさんたちが……?」
とファレスターが男性のルフレを見上げていると、女性のルフレがひょこっと割り込んできてこう続けた。
「それは、見た目以上にたくさんの物が入るんです。亜空間を使っているから、大きな物だって簡単に入るし、部屋に戻ったら、色々試してみてください!」