リーダー会議にて
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いくつもの点が円になって
全て繋がっていく〜♪
ミクの明るい声は会議室をいっぱいに満たすようにあふれ、心から元気をくれるような不思議な感覚をファレスターは感じた。
それは周りのみんなも同じなようで、目を閉じたり耳を傾けたり、マスターハンドは軽快に指を振りながらまるで踊っているように聴き入っている。
歌い終えたミクは、マイクをどこへともなく消したのち、にこりと微笑んだ。
「メリオダスはルフィとケンカごっこしてるから、もう少しで来るって!」
とミクは言った。
ケンカごっこ……? 二人は何をしているというのだろうか、とファレスターが不思議に思った。二人は仲が悪いのだろうか?
「やっぱりミクさんの歌は素敵だよ!」
席につこうとしたミクにマスターハンドはそう声を掛ける。
「ありがとう、マスター!」
「待ってくれよ、僕はマスターじゃないって」
とミクとマスターハンドが会話している蚊帳の外で、つまらなそうな様子で見ているクレイジーハンドがファレスターの視界に入った。
クレイジーハンドだけは、ミクの歌声を聴いていないように思えた。
それだけ、クレイジーハンドはこの先の未来を心配しているのだろうか、とファレスターは考えると、この会議で一体自分は何が出来るのだろうと思った。
「さてさてさーて! 随分遅れちまったみたいだな!」
その時、聞いたことのある声と口癖が聞こえてきた。
金髪の特徴的な髪型が印象に残りやすい少年、メリオダスだった。
「お……? なんでみんな、集まってんだ?」
メリオダスの横には、麦わら帽子を被った少年。エマの帽子と違い、赤いリボンで結ばれた麦わら帽子を被っていた。
「やぁ、メリオダスくん、ルフィくん!」とマスターハンドが二人を出迎える。「これから重大な話をするからね! リーダー会議だよ!」
「おう、分かった!」
メリオダスはマスターハンドの言葉にすぐ納得したようだが、傍らのルフィと呼ばれた麦わら帽子の少年の頭上には、明らかにハテナが浮かびまくっている。
「リーダー会議ってなんだ?」
とルフィは訊ねている。リーダー会議っていつもやっていることではないのかな? とファレスターが思っていると、マスターハンドは丁寧に説明をしていた。
「それぞれ十三の世界の人たちの中心的な人が開いている会議だよ。……また変わった敵が出てきたから情報の共有を……」
と言いかけてマスターハンドは一旦言葉を切る。ルフィが難しい顔をしていたからだ。
「えーっと、ルフィくんは、麦わら海賊団の船長だろう?」
「おう、そうだぞ!」
マスターハンドは確認するように言葉を変えてきたが、いや、ちょっと待て、海賊ってなんだ……?
というファレスターの不安をよそに、マスターハンドは話を続けた。
「これからここで話すことを、クルーのみんなに話して置いて欲しいんだ。出来れば、ローくんやスモーカーくんたちにもね」
「おう、分かった!」
にぃっと笑うルフィ。だが、ファレスターの心の中は穏やかではなかった。
海賊って、海にいる悪い人たちのことだよね……?
ファレスターはちらりとルフィを見やった。ルフィは明るくこちらに笑みを返してくる。
華奢な体をした無邪気そうな彼を、どうしても海賊の一人であるとは思えなかった。
そうこうしている内に、全員がそれぞれの席についた。マスターハンドとクレイジーハンドは全員が見渡せる前方の席に座り(手が椅子に寄りかかっているのを果たして座っていると表現するのかは置いといて……)ファレスターはその二つの手の横の席に座っていた。
マスターハンドとクレイジーハンドは、ファレスターの数倍の大きさがある。必然的に見上げる形となった。
「さぁ、リーダー会議を始めようか」
マスターハンドが話し始めた……。
全て繋がっていく〜♪
ミクの明るい声は会議室をいっぱいに満たすようにあふれ、心から元気をくれるような不思議な感覚をファレスターは感じた。
それは周りのみんなも同じなようで、目を閉じたり耳を傾けたり、マスターハンドは軽快に指を振りながらまるで踊っているように聴き入っている。
歌い終えたミクは、マイクをどこへともなく消したのち、にこりと微笑んだ。
「メリオダスはルフィとケンカごっこしてるから、もう少しで来るって!」
とミクは言った。
ケンカごっこ……? 二人は何をしているというのだろうか、とファレスターが不思議に思った。二人は仲が悪いのだろうか?
「やっぱりミクさんの歌は素敵だよ!」
席につこうとしたミクにマスターハンドはそう声を掛ける。
「ありがとう、マスター!」
「待ってくれよ、僕はマスターじゃないって」
とミクとマスターハンドが会話している蚊帳の外で、つまらなそうな様子で見ているクレイジーハンドがファレスターの視界に入った。
クレイジーハンドだけは、ミクの歌声を聴いていないように思えた。
それだけ、クレイジーハンドはこの先の未来を心配しているのだろうか、とファレスターは考えると、この会議で一体自分は何が出来るのだろうと思った。
「さてさてさーて! 随分遅れちまったみたいだな!」
その時、聞いたことのある声と口癖が聞こえてきた。
金髪の特徴的な髪型が印象に残りやすい少年、メリオダスだった。
「お……? なんでみんな、集まってんだ?」
メリオダスの横には、麦わら帽子を被った少年。エマの帽子と違い、赤いリボンで結ばれた麦わら帽子を被っていた。
「やぁ、メリオダスくん、ルフィくん!」とマスターハンドが二人を出迎える。「これから重大な話をするからね! リーダー会議だよ!」
「おう、分かった!」
メリオダスはマスターハンドの言葉にすぐ納得したようだが、傍らのルフィと呼ばれた麦わら帽子の少年の頭上には、明らかにハテナが浮かびまくっている。
「リーダー会議ってなんだ?」
とルフィは訊ねている。リーダー会議っていつもやっていることではないのかな? とファレスターが思っていると、マスターハンドは丁寧に説明をしていた。
「それぞれ十三の世界の人たちの中心的な人が開いている会議だよ。……また変わった敵が出てきたから情報の共有を……」
と言いかけてマスターハンドは一旦言葉を切る。ルフィが難しい顔をしていたからだ。
「えーっと、ルフィくんは、麦わら海賊団の船長だろう?」
「おう、そうだぞ!」
マスターハンドは確認するように言葉を変えてきたが、いや、ちょっと待て、海賊ってなんだ……?
というファレスターの不安をよそに、マスターハンドは話を続けた。
「これからここで話すことを、クルーのみんなに話して置いて欲しいんだ。出来れば、ローくんやスモーカーくんたちにもね」
「おう、分かった!」
にぃっと笑うルフィ。だが、ファレスターの心の中は穏やかではなかった。
海賊って、海にいる悪い人たちのことだよね……?
ファレスターはちらりとルフィを見やった。ルフィは明るくこちらに笑みを返してくる。
華奢な体をした無邪気そうな彼を、どうしても海賊の一人であるとは思えなかった。
そうこうしている内に、全員がそれぞれの席についた。マスターハンドとクレイジーハンドは全員が見渡せる前方の席に座り(手が椅子に寄りかかっているのを果たして座っていると表現するのかは置いといて……)ファレスターはその二つの手の横の席に座っていた。
マスターハンドとクレイジーハンドは、ファレスターの数倍の大きさがある。必然的に見上げる形となった。
「さぁ、リーダー会議を始めようか」
マスターハンドが話し始めた……。