夢のお告げ
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ファレスターたちは、一旦その場で解散した。
外の雨はますます激しさを増し、暗雲が立ち込めていた。
ファレスターは、レストと二人、玄関に取り残された形となったが、レストは落ち着いた様子だった。
「レストさんは、こういうのには慣れているの?」
とファレスターが訊ねると、うーん、どうだろ、とレストは首を傾げた。
「記憶喪失だったからさ。前のことは覚えてないんだけど……戦うことには苦労しなかったかも」とレストは手元を見やって。「でも、モンスターでも人形でも、倒してよかったなーって思ったことは一度もないよ。……むしろ、なんで襲ってきたんだろって思っちゃうくらい」
それからレストは困ったように笑った。おかしいよね、なんて言いながら。
ファレスターは首を振った。違う。何も、おかしくなんかない……。
「大事なことだと思います……!」
真剣な気持ちを伝えたくて思わずレストの両手をつかんだファレスター。レストは、一瞬驚いてから、今度は柔らかく笑ってくれた。
「うん、そうだよね! ありがとう、ファレスター!」
戦闘とかよく分からないけれども、レストと友達になれてよかったな、とファレスターは心からそう思った。
優しいって、多分、そういうことだ。
「それじゃあ、会議室に行こっか!」
「うん!」
とファレスターが返事をした時だった。
バチバチバチバチ……!
強く照らされる玄関。次に轟いたゴロゴロという音に、雷がかなり近くで落ちたということが分かった。
ファレスターは光に驚いてレストに飛びついてしまったが、レストは大丈夫と肩を抱きながら、顔を見合わせてへらりと笑ってみせた。
「結構近い雷だったね」
「うん……」
とレストがぐっとファレスターを抱き寄せてきてはっとした。
「ご、ごめんなさい、レストさん!」
レストは優しくて女性のような雰囲気もあるが彼も男性である。ファレスターが慌ててレストから離れた。
「僕もごめんなさい」とレストが謝ってきたので、ファレスターは自分が悪いと言い繕うとした。「ファレスター、下がって!」
突然レストが、ファレスターをかばうように前へ出る。
「へ……?」
なんなのかよく分からずきょとんとするファレスターの目の前で、高らかな笑い声が聞こえた。
「オーホッホッホッホッホッホッ!」
その声と共に、床から生えるように現れたのは、小さな女の子……。
「え、子ども……?」
しかしレストは、気を緩めることなくこう言った。
「夢の魔女の従者だ……! 元々荘園ってところの世界から来たハンターだから気をつけて、ファレスター!」
外の雨はますます激しさを増し、暗雲が立ち込めていた。
ファレスターは、レストと二人、玄関に取り残された形となったが、レストは落ち着いた様子だった。
「レストさんは、こういうのには慣れているの?」
とファレスターが訊ねると、うーん、どうだろ、とレストは首を傾げた。
「記憶喪失だったからさ。前のことは覚えてないんだけど……戦うことには苦労しなかったかも」とレストは手元を見やって。「でも、モンスターでも人形でも、倒してよかったなーって思ったことは一度もないよ。……むしろ、なんで襲ってきたんだろって思っちゃうくらい」
それからレストは困ったように笑った。おかしいよね、なんて言いながら。
ファレスターは首を振った。違う。何も、おかしくなんかない……。
「大事なことだと思います……!」
真剣な気持ちを伝えたくて思わずレストの両手をつかんだファレスター。レストは、一瞬驚いてから、今度は柔らかく笑ってくれた。
「うん、そうだよね! ありがとう、ファレスター!」
戦闘とかよく分からないけれども、レストと友達になれてよかったな、とファレスターは心からそう思った。
優しいって、多分、そういうことだ。
「それじゃあ、会議室に行こっか!」
「うん!」
とファレスターが返事をした時だった。
バチバチバチバチ……!
強く照らされる玄関。次に轟いたゴロゴロという音に、雷がかなり近くで落ちたということが分かった。
ファレスターは光に驚いてレストに飛びついてしまったが、レストは大丈夫と肩を抱きながら、顔を見合わせてへらりと笑ってみせた。
「結構近い雷だったね」
「うん……」
とレストがぐっとファレスターを抱き寄せてきてはっとした。
「ご、ごめんなさい、レストさん!」
レストは優しくて女性のような雰囲気もあるが彼も男性である。ファレスターが慌ててレストから離れた。
「僕もごめんなさい」とレストが謝ってきたので、ファレスターは自分が悪いと言い繕うとした。「ファレスター、下がって!」
突然レストが、ファレスターをかばうように前へ出る。
「へ……?」
なんなのかよく分からずきょとんとするファレスターの目の前で、高らかな笑い声が聞こえた。
「オーホッホッホッホッホッホッ!」
その声と共に、床から生えるように現れたのは、小さな女の子……。
「え、子ども……?」
しかしレストは、気を緩めることなくこう言った。
「夢の魔女の従者だ……! 元々荘園ってところの世界から来たハンターだから気をつけて、ファレスター!」