新たな敵
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「ああ、道理で……」
「いつもと人形の様子がおかしいと思ったんだよねー」
ファレスターの反応とは真逆に、レストとフレイはそう呟く。
どういうことだろう、とファレスターが落ち着いてウォルの言葉を反芻しながら、水のように後から後から湧いてくる人形のことを思い出していた。
「もしかして……あれが近くにいると無限に人形が作られるということですか……?!」
とファレスターがみんなに問いかけると、全員が各々と頷いた。
「今回のアーマメイトはでかいんじゃない?」
「いいから黙って倒せヨ!」
見やると、マスターハンドは相変わらず調子軽く、クレイジーハンドはイライラした様子で、襲いかかるアーマメイトの攻撃をかわし、反撃している。
一方のアーマメイトは、わずかなモーターの動く音だけで、休むことなく、二つの手に腕や足を振り下ろしていた。あまりにも静かな戦いに、雨音がうるさいくらいだった。
「あ!」
ファレスターは思わず声を上げた。
マスターハンドとクレイジーハンドの連携技を煩わしく思ったのか、アーマメイトは地面に前足を深く差し込み、瓦礫を持ち上げて大きく跳ね飛ばした。
不意を突かれたマスターハンドは、そのまま瓦礫越しにクレイジーハンドと距離を取られ、その隙にアーマメイトの攻撃が飛び込んだ。
「危ない……!」
ファレスターが叫んだ時、救いの手が伸びた。
「ヘルブレイズ」
それは、救いの手と言うにはあまりにも禍々しい闇の炎……。
ウォルの技とは正反対のような闇の炎が前庭を一直線に横切り、巨大なアーマメイトを一瞬にして真っ二つにした。
「さてさてさーて! 救世主は無事か?」
と言いながら現れたのは、アホ毛が特徴的な金髪の少年……。
何が起きたのか分からないファレスターの目の前で、金髪の少年がにかりと笑う。
「タオル持ってくる時に助けを呼んだんだ!」
と、その少年の後ろからひょこっとゴンが飛び出してきて、ファレスターに大きなタオルを二枚渡した。
「あ、ありがとう……」
とファレスターはゴンからタオルを受け取るが、今さっき目の当たりにした戦闘に驚きを隠せないでいた。
よくは見えなかったが、恐らく、アーマーメイトを真っ二つに斬ったのはこの金髪の少年なのだが、彼はファレスターより後ろ……屋敷の玄関に立っている。
そして、アーマーメイトは前庭を越えた正門に立っていたのである。玄関から正門まで、かなりの距離があった。
ファレスターの思考が追いついかないまま、マスターハンドたちが屋敷へと入ってきた。
「いやー、助かったよ、メリオダスくん!」
「いつもと人形の様子がおかしいと思ったんだよねー」
ファレスターの反応とは真逆に、レストとフレイはそう呟く。
どういうことだろう、とファレスターが落ち着いてウォルの言葉を反芻しながら、水のように後から後から湧いてくる人形のことを思い出していた。
「もしかして……あれが近くにいると無限に人形が作られるということですか……?!」
とファレスターがみんなに問いかけると、全員が各々と頷いた。
「今回のアーマメイトはでかいんじゃない?」
「いいから黙って倒せヨ!」
見やると、マスターハンドは相変わらず調子軽く、クレイジーハンドはイライラした様子で、襲いかかるアーマメイトの攻撃をかわし、反撃している。
一方のアーマメイトは、わずかなモーターの動く音だけで、休むことなく、二つの手に腕や足を振り下ろしていた。あまりにも静かな戦いに、雨音がうるさいくらいだった。
「あ!」
ファレスターは思わず声を上げた。
マスターハンドとクレイジーハンドの連携技を煩わしく思ったのか、アーマメイトは地面に前足を深く差し込み、瓦礫を持ち上げて大きく跳ね飛ばした。
不意を突かれたマスターハンドは、そのまま瓦礫越しにクレイジーハンドと距離を取られ、その隙にアーマメイトの攻撃が飛び込んだ。
「危ない……!」
ファレスターが叫んだ時、救いの手が伸びた。
「ヘルブレイズ」
それは、救いの手と言うにはあまりにも禍々しい闇の炎……。
ウォルの技とは正反対のような闇の炎が前庭を一直線に横切り、巨大なアーマメイトを一瞬にして真っ二つにした。
「さてさてさーて! 救世主は無事か?」
と言いながら現れたのは、アホ毛が特徴的な金髪の少年……。
何が起きたのか分からないファレスターの目の前で、金髪の少年がにかりと笑う。
「タオル持ってくる時に助けを呼んだんだ!」
と、その少年の後ろからひょこっとゴンが飛び出してきて、ファレスターに大きなタオルを二枚渡した。
「あ、ありがとう……」
とファレスターはゴンからタオルを受け取るが、今さっき目の当たりにした戦闘に驚きを隠せないでいた。
よくは見えなかったが、恐らく、アーマーメイトを真っ二つに斬ったのはこの金髪の少年なのだが、彼はファレスターより後ろ……屋敷の玄関に立っている。
そして、アーマーメイトは前庭を越えた正門に立っていたのである。玄関から正門まで、かなりの距離があった。
ファレスターの思考が追いついかないまま、マスターハンドたちが屋敷へと入ってきた。
「いやー、助かったよ、メリオダスくん!」