奇妙な力
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急な出来事に、和やかな空気だった図書室は一瞬で静まり返る。すぐには、ファレスターを含める全員が、肩で息をするツインテールの少女をみつめた。
「おい、少し落ち着け、初音」
とツインテールの少女に言ったキド。
少女は息を整えながら、しかし、額の汗は止まらない様子で、こう言った。
「フレイと海に遊びに行ってたら、ゴンが倒れていて……」
ゴン、とはまた聞いたことのない名前の人だ、とファレスターが思っていると、晶がはっとして質問をした。
「もしかして、人形に襲われたんですか……?」
初音という少女は首を振った。
「分からない……だけど、よく分かんない病気で全然起きなくて……っ」
初音は涙目だった。
「ミクちゃん、元気出すなの!」
そこを、エマが背中をさすって励まそうとするが、初音ミクの視線はどんどんと落ちた。
ファレスターはその様子が心配になり、何か声を掛けようとした時、晶が切り出した。
「今、ゴンは医務室にいるんですか? 俺のいた世界では、祈りを捧げることで力になることがあるので、俺、近くで祈りを捧げたいです」
祈り。それは、魔法とは違うような気がしたが、ファレスターは、大事なことのように思えた。
「私も、祈らせてください……! ここに来たばかりの私が、力になれるかは分かりませんけど……」
とファレスターが言うと、今にも泣きそうなミクが、こちらを見上げた。
「みんなでお祈りしようなの!」
そのエマの一声にみんなは賛成した。チコにこちらの言葉が分かるのか不明だが、ミクに寄り添うように、宙を漂っていた。
「おい、少し落ち着け、初音」
とツインテールの少女に言ったキド。
少女は息を整えながら、しかし、額の汗は止まらない様子で、こう言った。
「フレイと海に遊びに行ってたら、ゴンが倒れていて……」
ゴン、とはまた聞いたことのない名前の人だ、とファレスターが思っていると、晶がはっとして質問をした。
「もしかして、人形に襲われたんですか……?」
初音という少女は首を振った。
「分からない……だけど、よく分かんない病気で全然起きなくて……っ」
初音は涙目だった。
「ミクちゃん、元気出すなの!」
そこを、エマが背中をさすって励まそうとするが、初音ミクの視線はどんどんと落ちた。
ファレスターはその様子が心配になり、何か声を掛けようとした時、晶が切り出した。
「今、ゴンは医務室にいるんですか? 俺のいた世界では、祈りを捧げることで力になることがあるので、俺、近くで祈りを捧げたいです」
祈り。それは、魔法とは違うような気がしたが、ファレスターは、大事なことのように思えた。
「私も、祈らせてください……! ここに来たばかりの私が、力になれるかは分かりませんけど……」
とファレスターが言うと、今にも泣きそうなミクが、こちらを見上げた。
「みんなでお祈りしようなの!」
そのエマの一声にみんなは賛成した。チコにこちらの言葉が分かるのか不明だが、ミクに寄り添うように、宙を漂っていた。