不思議な朝
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試着室を出ると、キドとオシャレコウベとクロエが、ファレスターの格好を見て驚いた。
「似合っている」
とクールな言い方をしたキドは、表情こそ素っ気ないが、優しい気持ちが伝わってきて、ファレスターは嬉しくなった。
「いいんじゃなーい? さすが、クロエだワ」
どうやらファッションに厳しいオシャレコウベも、ファレスターの服装を褒めたたえ、クロエは少し照れくさそうにはにかんだ。
「エヘヘ、ファレスターさんに似合ってよかった」
「本当に、ありがとうございます……! お礼はきっと、何かします……!」
それは、オシャレコウベとクロエに言った言葉だったが、そんなのはいいと返された。
オシャレコウベは、ウォルに払わせると言い、クロエは何もいらないからねと言っていたが、ファレスターはもらってばかりでは申し訳ないから、とどのようにお礼をしたらいいか考え始めていた。
「さて、そろそろ食堂に行くぞ」
と話を切り出したのはキドだった。
「あ、もう朝ごはんの時間!」
と分かりやすくはっとしたのはクロエ。
そういえば、とファレスターも自分の空腹に気が付いた。
「俺、ラスティカを起こしてこなきゃ。じゃあまたね、ファレスターさん!」
と言うなり、クロエはおしゃれなお店を出て行った。
「さてと……アタシも店の準備をしないと……アナタたちは早く出てらっしゃい」
オシャレコウベはそう言った。
「色々と、ありがとうございましたっ」
ファレスターは深々と頭を下げながら、キドと一緒に店を出ると、早速、食堂へと向かった。
食堂へと向かう途中、ファレスターはキドから色んな話をした。話によると、キドは日本という国で「メカクシ団」のリーダーをしていた、とのことだった。
「メカクシ団って、なんかかっこいいですね」
とファレスターが言うと、キドはくすりと笑った。
「目を隠す。それが、俺の能力だからな」
「……?」
キドのその言葉にファレスターが首を傾げていると、間もなく、食堂へと辿り着いていた。
バタバタバタ……!
食堂のほうから、何やら騒がしい足音が。
「ウホホー!」
「ウキキー!」
次には、動物の鳴き声? のようなものも聞こえてきて、ファレスターはキドを振り向いた。
キドはため息をついた。
「ドンキーとディディだな。……ファレスター、この先に何がいても驚かないでくれ。みんな、俺たちの仲間だからな」
キドからの意味深そうな言葉に息を飲むファレスター。
昨日の内に、色んな魔法やら骸骨人間や喋る魚を見てきたが、もっと驚くことがあるのだろうか、とファレスターは緊張気味に扉を開けた。
「ウッホー!」
「ウッキー!」
そこには、赤いネクタイをつけたゴリラと、帽子をかぶった猿がいた。
「ゴリラと……猿……」
思わぬ登場人物(?)にファレスターは戸惑いながらキドを見やった。
「彼らも俺たちの仲間でな……」
とキドが説明をしてくれようとしていた時、あの気だるそうな声が飛んだ。
「あんたら、そんなに慌てて食べなくてもまだあるから、散らかしながら食うなよ」
ネロだった。
「ったく、ウチは船長だけで充分ってのに、ゴリラと猿にも作らなきゃならねェなんて……」
ネロの隣にはサンジがそうぼやいていて、昨日フレイに殴られていたけど大丈夫なのかな、とファレスターは思った。
「ウッホー!」
「ウッキー!」
と突然、ゴリラと猿がファレスターの存在に気付いて勢いよくこちらに駆け付けてきた。その凄まじさに気圧されて、ファレスターは息を飲んで立ち尽くした。
「ウホ! ウホホ!」
「ウッキッキー!」
「え、え……何……?」
目の前でドラミングをし始めるゴリラと猿に、ファレスターはそう問いただしたが、あいにくファレスターにはゴリラ語や猿語は分からない。
キドを見やるも、ゴリラと猿が何を言いたいか分からないらしく、首を傾げるばかり。
そこに、ぞっとするような寒気と共に、背後から声が掛かった。
「ねぇ」
「似合っている」
とクールな言い方をしたキドは、表情こそ素っ気ないが、優しい気持ちが伝わってきて、ファレスターは嬉しくなった。
「いいんじゃなーい? さすが、クロエだワ」
どうやらファッションに厳しいオシャレコウベも、ファレスターの服装を褒めたたえ、クロエは少し照れくさそうにはにかんだ。
「エヘヘ、ファレスターさんに似合ってよかった」
「本当に、ありがとうございます……! お礼はきっと、何かします……!」
それは、オシャレコウベとクロエに言った言葉だったが、そんなのはいいと返された。
オシャレコウベは、ウォルに払わせると言い、クロエは何もいらないからねと言っていたが、ファレスターはもらってばかりでは申し訳ないから、とどのようにお礼をしたらいいか考え始めていた。
「さて、そろそろ食堂に行くぞ」
と話を切り出したのはキドだった。
「あ、もう朝ごはんの時間!」
と分かりやすくはっとしたのはクロエ。
そういえば、とファレスターも自分の空腹に気が付いた。
「俺、ラスティカを起こしてこなきゃ。じゃあまたね、ファレスターさん!」
と言うなり、クロエはおしゃれなお店を出て行った。
「さてと……アタシも店の準備をしないと……アナタたちは早く出てらっしゃい」
オシャレコウベはそう言った。
「色々と、ありがとうございましたっ」
ファレスターは深々と頭を下げながら、キドと一緒に店を出ると、早速、食堂へと向かった。
食堂へと向かう途中、ファレスターはキドから色んな話をした。話によると、キドは日本という国で「メカクシ団」のリーダーをしていた、とのことだった。
「メカクシ団って、なんかかっこいいですね」
とファレスターが言うと、キドはくすりと笑った。
「目を隠す。それが、俺の能力だからな」
「……?」
キドのその言葉にファレスターが首を傾げていると、間もなく、食堂へと辿り着いていた。
バタバタバタ……!
食堂のほうから、何やら騒がしい足音が。
「ウホホー!」
「ウキキー!」
次には、動物の鳴き声? のようなものも聞こえてきて、ファレスターはキドを振り向いた。
キドはため息をついた。
「ドンキーとディディだな。……ファレスター、この先に何がいても驚かないでくれ。みんな、俺たちの仲間だからな」
キドからの意味深そうな言葉に息を飲むファレスター。
昨日の内に、色んな魔法やら骸骨人間や喋る魚を見てきたが、もっと驚くことがあるのだろうか、とファレスターは緊張気味に扉を開けた。
「ウッホー!」
「ウッキー!」
そこには、赤いネクタイをつけたゴリラと、帽子をかぶった猿がいた。
「ゴリラと……猿……」
思わぬ登場人物(?)にファレスターは戸惑いながらキドを見やった。
「彼らも俺たちの仲間でな……」
とキドが説明をしてくれようとしていた時、あの気だるそうな声が飛んだ。
「あんたら、そんなに慌てて食べなくてもまだあるから、散らかしながら食うなよ」
ネロだった。
「ったく、ウチは船長だけで充分ってのに、ゴリラと猿にも作らなきゃならねェなんて……」
ネロの隣にはサンジがそうぼやいていて、昨日フレイに殴られていたけど大丈夫なのかな、とファレスターは思った。
「ウッホー!」
「ウッキー!」
と突然、ゴリラと猿がファレスターの存在に気付いて勢いよくこちらに駆け付けてきた。その凄まじさに気圧されて、ファレスターは息を飲んで立ち尽くした。
「ウホ! ウホホ!」
「ウッキッキー!」
「え、え……何……?」
目の前でドラミングをし始めるゴリラと猿に、ファレスターはそう問いただしたが、あいにくファレスターにはゴリラ語や猿語は分からない。
キドを見やるも、ゴリラと猿が何を言いたいか分からないらしく、首を傾げるばかり。
そこに、ぞっとするような寒気と共に、背後から声が掛かった。
「ねぇ」