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「違うね」
急に会議室に飛び込んできた声は、出入口に突っ立っていた。
ファレスターが驚きながらもその姿をよく見ると、黒いマントのようなものを羽織った黒髪の男性で、彼がフェイタンであることに気がついた。
「フェイタンさん……?」
しかし、フェイタンはファレスターの呼び掛けには目もくれず、不服そうにマスターハンドを睨みつけた。
「仲間と探していたものはなかったね」フェイタンは言葉を続けた。「あれは誰かが先に盗んだに違いないよ」
炎を盗む。その言い方は本当に不思議な表現だったが、誰も反論をする様子はなかった。ここにいる彼らは、他にもそれ程不思議なものを見てきたのかもしれない。
「そういえば」
少しの沈黙のあと、誰かが口を開いた。ファレスターが目を上げると、ルフィの隣で、ナミが難しそうな顔をして話を続けた。
「チョッパーが言ってたわ。骨しかない変な鳥が、炎は盗まれたって」
「あの変鳥、連れていきたかったなァ〜」
肉を食べ終えたルフィが、ぼそりとそう呟いた。そこに、あんな変なの、連れて行ける訳ないでしょ、とナミがたしなめる。
「ちょっと待って、骨しかない鳥って?」
と聞いてきたのは、マスターハンドだった。
そうだった。マスターハンドには何も話してはいなかったんだ、とファレスターは遺跡で何を見たかを話した。
「遺跡は仕掛けだらけだったんですけど、近くに骨の鳥が飛んでいたんです」
すると、マスターハンドは二本の指をクロスさせて、何か考える素振りを見せた。
「人形の他にも、変な敵がいるのカヨ」
傍らで、クレイジーハンドがそう呟いた。
「でも、骨の鳥は、炎を守っていたような感じがします」とファレスターは付け足した。「敵かどうかは分かんないですけど……ルフィさんが手なずけたから……」
「あの変鳥もっと乗りたかったなァ〜!」
ルフィはことの重要性を気にしている様子もなく、けらりと言った。
「調べれば調べる程、この世界は謎に包まれるね〜」とマスターハンドは言った。「僕たちと会話をしてくれる誰かがいたら少しは分かりそうなのに……」
ファレスターも自分なりに考えたが、考えるにはやはり情報が足りない気がした。隣のクレイジーハンドも、指をきつく締めて何も言わない。
皆も黙りこくり、もはや次の手すら思いつかないのかと思われた直後、扉の前に立っていたフェイタンがすっとどこかへと姿を消した。
それを気にしている人はファレスターと数人だけのようだったが、それと同時に扉が激しく開いたのである……。
「う”ぉぉおおおおおい!!!!」
急に会議室に飛び込んできた声は、出入口に突っ立っていた。
ファレスターが驚きながらもその姿をよく見ると、黒いマントのようなものを羽織った黒髪の男性で、彼がフェイタンであることに気がついた。
「フェイタンさん……?」
しかし、フェイタンはファレスターの呼び掛けには目もくれず、不服そうにマスターハンドを睨みつけた。
「仲間と探していたものはなかったね」フェイタンは言葉を続けた。「あれは誰かが先に盗んだに違いないよ」
炎を盗む。その言い方は本当に不思議な表現だったが、誰も反論をする様子はなかった。ここにいる彼らは、他にもそれ程不思議なものを見てきたのかもしれない。
「そういえば」
少しの沈黙のあと、誰かが口を開いた。ファレスターが目を上げると、ルフィの隣で、ナミが難しそうな顔をして話を続けた。
「チョッパーが言ってたわ。骨しかない変な鳥が、炎は盗まれたって」
「あの変鳥、連れていきたかったなァ〜」
肉を食べ終えたルフィが、ぼそりとそう呟いた。そこに、あんな変なの、連れて行ける訳ないでしょ、とナミがたしなめる。
「ちょっと待って、骨しかない鳥って?」
と聞いてきたのは、マスターハンドだった。
そうだった。マスターハンドには何も話してはいなかったんだ、とファレスターは遺跡で何を見たかを話した。
「遺跡は仕掛けだらけだったんですけど、近くに骨の鳥が飛んでいたんです」
すると、マスターハンドは二本の指をクロスさせて、何か考える素振りを見せた。
「人形の他にも、変な敵がいるのカヨ」
傍らで、クレイジーハンドがそう呟いた。
「でも、骨の鳥は、炎を守っていたような感じがします」とファレスターは付け足した。「敵かどうかは分かんないですけど……ルフィさんが手なずけたから……」
「あの変鳥もっと乗りたかったなァ〜!」
ルフィはことの重要性を気にしている様子もなく、けらりと言った。
「調べれば調べる程、この世界は謎に包まれるね〜」とマスターハンドは言った。「僕たちと会話をしてくれる誰かがいたら少しは分かりそうなのに……」
ファレスターも自分なりに考えたが、考えるにはやはり情報が足りない気がした。隣のクレイジーハンドも、指をきつく締めて何も言わない。
皆も黙りこくり、もはや次の手すら思いつかないのかと思われた直後、扉の前に立っていたフェイタンがすっとどこかへと姿を消した。
それを気にしている人はファレスターと数人だけのようだったが、それと同時に扉が激しく開いたのである……。
「う”ぉぉおおおおおい!!!!」